
棚田で稲刈りするオーナー=9月24日、福井県福井市高須町【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
福井県福井市高須町の棚田で9月24日、棚田オーナーらが稲を刈り、はさ掛けした。地元農家の指導の下、黄金色に実った稲を手に収穫の喜びを実感している様子だった。
オーナー制度は、地域活性化と棚田の保全などを目的に2002年度に始まり、15年度から町内の農家と県内のオーナーらでつくる「高須城山・農と人の会」が運営している。オーナーは年間3万円の会費で、区分けされた田んぼ(1区画約100平方メートル)を借り、農家のサポートを受けながら有機肥料減農薬のコシヒカリを栽培している。
この日は、福井市と坂井市のオーナー10人と地元の農家3人が参加。鎌やバインダー、コンバインを使い、それぞれの区画で収穫した。稲は束ねられ、はさ場で天日干しに。7〜10日ほど乾燥させる。
会員からの紹介で昨年から制度を利用している女性は「農薬を使わないお米を自分で作りたいと思い参加した。鎌の使い方には慣れたが、束ねた稲を運ぶのは重くて大変」と笑顔で汗を流していた。会長は「町の人との交流を通じて、高須町の恵まれた自然を守っていきたい」と話していた。
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