
風と緑の楽都音楽祭プレ公演では市民オーケストラが優美な音色を奏でた=4月、石川県立音楽堂【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
●国民文化祭に合わせ
今秋に県内で開催される国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)に合わせ、金沢市などは11月25、26日、児童生徒を対象とした「わくわく子ども国民文化祭」(北國新聞社特別協力)を市内で主催する。全国からアマチュア奏者を集めてオーケストラを特別編成し、演奏を親子で鑑賞してもらうほか、伝統文化や音楽体験など四つのイベントを展開し、金沢の文化的魅力を幅広く発信する。
わくわく子ども国民文化祭は、国民文化祭の地域文化発信事業として実施される。
11月26日に金沢歌劇座で開かれる演奏会「親子で楽しむオーケストラの世界」では、22都府県の20〜70代のアマチュア奏者110人でつくるオーケストラの優美な音色を親子で堪能してもらう。
県内はアマチュアの音楽活動が盛んで、今春の「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」(北國新聞社特別協力)のプレ公演でも市民オーケストラが優美な演奏で聴衆を魅了しした。当日は久石譲さん作曲の「となりのトトロ」、ブルックナー作曲の交響曲第4番「ロマンティック」の2曲で、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の松井慶太さんが指揮を務める。
同25、26日は、しいのき迎賓館で伝統文化、金沢歌劇座で音楽文化の体験プログラムを、いずれも小中学生を対象に行う。伝統文化体験では能楽の加賀宝生や金沢素囃子、茶道、和菓子、音楽文化体験では箏や三弦、バイオリンなど和洋楽器の演奏を用意する。
このほか、同26日は県立能楽堂で「子ども能楽フェスティバル」も開かれ、児童生徒の能楽発表や謡体験のワークショップを展開する。市の担当者は「金沢の豊かな音楽、伝統文化に触れ、親しみを持ってほしい」と話した。
親子演奏会のチケットは9月中旬にも発売される予定で、料金は一般千円、中学生以下無料。伝統文化体験は1講座300円、音楽文化体験と能楽フェスは無料となる。
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