
タカアシガニを描いた大作などが並ぶ会場=金沢市の県銭屋五兵衛記念館【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
日展特別会員中村徹さん(70)=金沢市新神田5丁目=の「日本画展〜岩絵具に魅せられて〜」(北國新聞社後援)は2日、県銭屋五兵衛記念館で始まり、約40年の創作の歩みをたどる26点が会場を彩った。
中村さんは金沢美大を卒業後に上京し、日本画の大家奥田元宋氏に師事した。27歳で手掛けた「ルーレット」をはじめ、夫婦でテレビを眺める情景を粒子の粗い岩絵の具で描いた大作など、日展出品作を並べた。
2019年の現代美術展(北國新聞社など主催)で美術文化大賞を受けた作品と同じモチーフで、タカアシガニが海底でうごめく様子を表現した近作「深海」も展示された。
8年前に金沢へ戻って以来、白山や立山連峰を描いたパステル画も発表した。中村さんは「いろいろな技法を見てほしい」と呼び掛けた。27日まで。日本画展の入場は無料。
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