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鶴仙渓の美、継承へ石碑 日本の公園の父、本多博士「世界一」とたたえ

  • 2022年4月22日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

 加賀市の旅館経営者らでつくる団体が山中温泉の名所「鶴仙渓(かくせんけい)」の景観美を発信する石碑を現地に設置した。「日本の公園の父」と呼ばれた林学博士の東大教授・本多静六氏が「山中温泉の渓流美は世界一」とたたえた文章を碑に刻んだ。21日、関係者が鶴仙渓を訪れ、本多氏ゆかりの東大のイチョウを育てる取り組みを継続し、固有の自然景観を後世につなぐ決意を新たにした。

 旅館経営者らによる団体「山中自然文化蘇生会議」は、マツクイムシ被害が目立つ環境を再生しようと、2019年に東大からイチョウの挿し木120本を譲り受けた。21年5月から植樹を進めている。地元住民や観光客に山中温泉の豊かな自然を保全する意義を伝えるため、石碑の設置が計画された。

 石碑は高さ1・2メートル、幅1メートル、奥行き0・4メートルで、東大イチョウのそばに置き、本多氏が1949(昭和24)年発行の日本温泉協会の機関誌に寄せた「鶴仙渓は幽邃(ゆうへん)清浄の山水風景美に到っては確かに世界一たるを断言する」との文章を記した。イチョウの寄贈を後押しした五神(ごのかみ)真東大前総長が揮毫(きごう)した。

 石碑の脇には本多氏が鶴仙渓についてつづった寄稿文、イチョウ植樹の経緯などを記載した看板も整備した。

 21日に山中温泉文化会館で開かれた会合では、石碑の除幕式やイチョウの植樹式を検討する方針を確認した。温泉旅館「かよう亭」社長の上口昌徳会長(90)は「イチョウの植樹を象徴とし、100年後も山中温泉が緑豊かな地域であるよう取り組みを続けたい」と話した。

 石碑の整備にあたっては国の支援事業や個人・団体からの寄付金を活用した。北國新聞社も寄付した。

 ★本多静六(1866〜1952) 埼玉県出身。ドイツで林学を学んで帰国後、東大農学部教授を務め、明治神宮の森や日比谷公園など全国各地で公園設計に携わった。
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