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呉羽山公園のサクラは新品種 一重と八重咲き混在

  • 2021年1月22日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

 県中央植物園(富山市婦中町上轡田)の大原隆明企画情報課副主幹は、同市の呉羽山公園都市緑化植物園に植えられている1本のサクラが新品種だと突き止めた。エドヒガンの仲間と見られていたが、咲き方や花の大きさなどを2年にわたって調査し、コシノヒガンザクラの一種であることが判明。新品種に関する研究発表会が24日に同植物園で開かれ、大原さんが県内で初めて一般向けに解説した。

 新品種「クレハオトメシダレ」はシダレザクラで、1株の中に一重と八重咲きの花が混在しているのが特徴。品種名の「オトメ」は、大伴家持が詠んだ和歌「春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ」から名を取った。

 呉羽山公園の緑地を広げようと、富山造園業協同組合は2002年、サクラ1本を植樹した。これまでは、ガクの形や開花時期が似ていたため、エドヒガンの仲間の品種と考えられていた。ただ、同組合が、どこから入手したサクラなのか記録がなかった。

 大原さんは、植樹されたサクラがエドヒガンと異なる咲き方なのではないかと疑問を抱き、2017年に本格的な調査をスタートした。葉やガクの大きさなどを測定し、エドヒガンと比較した。

 花びらが大きいことに加え、一重と八重の花が交じっている点がエドヒガンのシダレザクラの仲間と異なった。一方、葉の縁がギザギザになっている形や、ガクが長いことなどから、コシノヒガンザクラの新品種と断定した。

 大原さんは「このサクラを見続けられるようにマナーを守って楽しんでほしい」と呼び掛けた。
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