
新潟県湯沢町三国でホテルとレストランを経営する江戸屋は、県内産の素材にこだわったスイーツ「苗場プリン」を開発した。スキーヤーら多くの観光客が訪れる苗場地区の新名物として売り出していく考えだ。
プリンはホテル店主の狩野義久さん(62)と息子で代表の有洋さん(36)が開発。新型コロナウイルスの影響で昨年2月ごろから客足が遠のき、新たな収入源を模索していた。東京でイタリアンシェフをしている有洋さんが昨今のスイーツ人気に目を付け、地元苗場でプリンを作ろうと、狩野さんと試作に取り組んだ。
ミネラル分などが豊富な長岡産の「地養卵」や甘みがまろやかになる「きび砂糖」を使用。蒸しと焼きの工程に試行錯誤を重ね、卵の濃厚さと上品な甘みに、少し苦めのカラメルが絡み合ったプリンに仕上げた。
先に東京の店で有洋さんが売ったところ好評で、苗場では昨年10月から本格的に売り始めた。同12月にはウェブ販売も開始した。
正月に毎年スキーに訪れていた千葉県の児童養護施設の子どもたちには、新型ウイルスで来られない代わりとして約60個を送った。
狩野さんは「苗場は知名度があるのに、名物に乏しかった。味の種類も増やしたい」と意気込む。
600円(税込み)。1日限定80個。問い合わせは同社、025(789)3010。
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