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「田祭・山祭」次世代に 金沢・三谷地区 中村さん、父入院で継承

  • 2019年12月10日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

 金沢の中山間地、三谷地区で9日、伝統儀礼「田祭・山祭」が営まれた。車町では町内で唯一神事を続けてきた中村義丸さん(84)に代わり、長男で郵便局に勤める義弘さん(56)が初めて儀礼を執り行った。神を自宅に招き入れ、感謝の膳でもてなした。農林業に携わる人の減少や高齢化などで担い手が減った儀礼を引き継いだ義弘さんは「希少な文化を自分の代でも続けたい」と意気込んでいる。
 「田祭・山祭」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産となっている奥能登の「あえのこと」と似ており、見えない神様に手を合わせ、収穫の感謝や豊作への願いを込め神様をお膳でもてなす。
 郷土史家の中田隆二さん(64)=高坂町=によると、あえのことは田を守る夫婦の神をもてなすのに対し、昔から大工や炭焼きで生計を立てる人が多かった三谷地区では「田の神」と「山の神」の2柱をもてなすという。
 中村さん方では少なくとも義丸さんの祖母の代から儀礼が行われている。義丸さんは検査入院のため、毎年12月9日と決まっている儀礼を行えず、義弘さんが初めて担い手として儀礼に携わることにした。
 仏壇と向き合ったお膳にはアジのお頭や煮物、赤飯などの料理が並べられ、お膳のまえに座った義弘さんは「田の神様、山の神様」と呼び掛けた後、米や山菜などの収穫に感謝を述べて日本酒を供え「春までゆっくりお休みください」と頭を下げた。
 田の神、山の神は春まで中村さん方に滞在し、翌年3月に再びお膳でもてなして山と田に送り出される。義弘さんは「神様に感謝を述べるのはうちで当たり前にやってきたこと。これからも当たり前のこととして続けていきたい」と話した。
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