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Vol.43 よしととひうた・新感覚紙芝居

  • 2013年9月19日

 島根県の松江市に暮らす「よしととひうた」という、紙芝居ユニットがいます。紙芝居作家/紙芝居師の「よしと」さんと、ソングライターの「ひうた」さんのコンビ。よしとさんの紙芝居の横で、ひうたさんがアコースティックギターを弾いて、ときには子供たちと一緒に歌を歌います。先日、その二人のうちのひうたさんとお会いすることができました。

 ひうたさんは僕の音楽を以前から応援してくれており、ここ数年メールのやり取りを交わしていました。僕は松江市はおろか山陰地方にはまだ訪れたことがないのですが、いつかライブをしに行きたいと思っていて、ひうたさんからいろんな松江の情報をもらったりしています。未だに叶わずいつか実現させたいところですが、そんななかでお互いにタイミングが合い、ぜひ会いましょうということになりました。

 「よしととひうた」の紙芝居は、歌に始まり、歌で終わります。お話の途中でも、ここぞというときに紙芝居のストーリーに沿った歌が飛び出し、そのたびに見ている子供達は大はしゃぎ。初めて聴いた歌でもその場で覚えて、大合唱が起こります。ほかにもクイズに答えたり、身体を動かしたり、みんな楽しそう。

 たくさんの子供の心をわしづかみにするって、そう簡単なことじゃありません。僕も今まで、数は少ないですが子供たちの前で歌わせてもらう機会が何度かありました。でも求められることを意識しすぎてしまうせいか、うまく盛り上げることができず落ち込むこともしばしば。ひうたさんも言っていましたが、子供は正直で、何でも素直に自分の言いたいことを言います。「この曲歌って〜」「ギターがうるさい〜」「帰りたい〜」。

 それでもひとたび流れに乗ってしまえば、テンションはすぐにマックス。雄叫びや、まっすぐに伸ばした手足、その感情の吐き出し方は羨ましいくらいで、子供こそが最高のパフォーマーなのではと、よく思います。そんな子供たちにとって、絵とお話と参加型の音楽を繰り広げる「よしととひうた」の新感覚紙芝居は、数々の映画やテーマパークに匹敵するくらいの総合芸術であること、間違いなさそうです。

 「よしととひうた」は今年、「パナシノハナシ」という紙芝居から生まれた絵本を出版しました。本のなかではおもちゃを散らかしっぱなし、冷蔵庫のドアを開けっぱなし、電気をつけっぱなし、つまりやったらやりっぱなしの女の子がいます。そんなことをしていると「パナシッパ星人」という奇妙な宇宙人が迎えに来ちゃうぞ〜、とおかあさんが怖がらせるのですが、日を増すごとに女の子の身体がパナシッパ星人に近付いていって、、、うわぁ〜!

 僕も読んだのですが、面白い絵と大胆な展開に引き込まれて、ところどころで笑い転げてしまいました。こんな風にさまざまな教育に繋がる作品もたくさん創作しています。ちなみにこの本は、島根県の保育園や幼稚園に配られているそうで、島根県内の一部の書店や、「よしととひうた」のライブ会場で販売しています。これ以外の本も含め、絵本を購入してみたいという方は、公式ホームページのお問い合わせフォームから相談してみてください。

 今では年間200本以上のライブを、全国の幼稚園・保育園の他、いろんなイベント会場で行っている「よしととひうた」。どこかで子供達の歌が聴こえたら、彼らが紙芝居をしているかもしれません。

 さて、最後に僕の近況を。現在、東京・下北沢で11月までマンスリーワンマンライブを続けているほか、11月と12月はスプリットライブという形で、約2年ぶりのツアーを行うことになりました。つまり大人向けのライブです(笑)が、もちろん小さなお子さんでも楽しんでいただけると思います。高知、呉(広島)、燕(新潟)、新発田(新潟)、金沢、仙台、名古屋をまわります。カフェなどの小さめの会場が多いのですが、初めて見てくれた方も楽しんでもらえるライブにしたいと思いますので、ぜひこの機会に!くわしいスケジュールはこちらをご覧ください。

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