逆にGalaxyスマホじゃないとちょっと厳しい。
日本では約1ヶ月前に発売されたSamsung(サムスン)のGalaxy Ring。サブスク不要且つデザイン良しなスマートリングをわたしも約2週間ほど試してみましたが、母艦となるAndroidスマホはGalaxyであることの重要さがよくわかりました。
そもそもGalaxy RingはiPhoneとペアリングして使うことができず、Android 11.0以降かつ1.5GB以上のメモリを搭載したスマホが必須です。そのため条件を満たしたAndroidスマホがあればGalaxy Ringとペアリングして使えるため、初めはNothing Phone (1)、最後の数日間はGalaxy S25 Ultraにペアリングして使ってみたところ、Galaxyスマホと連携しないと使えない機能がけっこうあることがわかりました。
スマートフォン本体やスマートウォッチよりもなくすリスクが高そうなスマートリングですが、Galaxy Ringの位置情報を確認するのに必須の「Samsung Find」アプリはAndroid 11以降のGalaxyデバイスでしか利用することができません。
これ、正直かなり致命的で、Galaxy以外のAndroidスマホでは通信範囲内のGalaxy Ringのセンサーを点滅させることしかできないため通信範囲外でなくした場合は見つけられる確率は非常に低いです。仮に通信範囲内でなくしたとしても音を鳴らすことができないため、本体を見つけるのにかなりの時間を要することが予想されます。
Photo: はらいさんただ、「Samsung Find」アプリが利用できるGalaxyスマホを持っているからといって心配無用というわけでもなく、リングリモート追跡機能はセンサーを点滅させるまたはGalaxy Ringが最後にペアリングされた場所を示すのみでリアルタイムでGalaxy Ringの位置情報を確認できるわけではありません。
できる対策としては、自分の指に合ったサイズをつける、使わないときは付属の充電ケースにすぐにしまう、外出中はそもそも外さない...を徹底的に気をつけるしかないですね。
Galaxy Ringから取得した健康データを確認するのに必須の「Samsung Health」アプリですが、睡眠データやストレスレベル、心拍数などの基本データはどちらも同じようにチェックすることができました。
ただ、少し違いが生じたのがエナジースコアの項目。これは様々なヘルスデータの分析結果から今日1日のスコアを数字で表してくれる便利な機能なのですが、Galaxy S25 Ultraの画面ではスコアの下に数行のアドバイスが表示されたのに対し、Nothing Phoneではスコア表示のみという結果に。
これはSamsung独自のGalaxy AIが関係してますね。
Image: はらいさんちなみにこちらはGalaxy S25シリーズの新機能となるNow Briefの画面ですが、Galaxy Ringから取得された健康データをNow Briefから確認することもできました。
Galaxy Ringのジェスチャー機能を使うには、One UI 6.1.1以上がインストールされているGalaxyスマホが必須です。利用できる機能はダブルピンチによるアラームの解除およびカメラの写真/動画の撮影です。アラームの解除に関しては反応も良かったため、普段Galaxyスマホをアラーム時計として使っている方には便利と感じる機能かもしれません。
ただ、写真または動画撮影についてはスマホを支えるためのスタンドがないと厳しいため、どちらかといえばGalaxy Z FlipまたはFoldなどの折りたたみ式モデルを使っているユーザー向け機能という印象を受けました。
指につけておくだけでさまざまな健康に関するデータを取得してくれるGalaxy Ringは確かに魅力的なウェアラブルデバイスです。充電は1週間に1度程度で済んだり、ランニングやウォーキングなどのワークアウトも睡眠データも自動で記録してくれて、かつファッションアイテムとしても楽しめるスマートリングはスマートウォッチとはまた違う魅力があると感じました。
しかし個人的にはGalaxy Ringをフル機能で使うにはGalaxスマホが必須という点は正直かなり気になりました。税込6万円を超えるデバイスだからこそ、ほかのAndroidスマホでも同じように全ての機能が使えるようにしてほしいと感じましたし、せめて紛失時に活躍する「Samsung Find」アプリだけでもすぐに使えるようになることを願っています。
Source: Samsung