…当たらないでくれ。
今年に入って急激に名前を聞くようになった小惑星「2024 YR4」。それもそのはずで、去年の年末に発見されたばかりなのに、たった8年後に地球に衝突するかもしれないという危険な星なんです。
2032年に2024 YR4が地球に衝突する確率、1.2%。が、最新の研究ではその確率が3.1%に高まってしまいました。確率としては低い。低いけど心配になっちゃう。
2024 YR4が地球に衝突した場合、放出されるエネルギーは8メガトン。これは広島原爆の500倍にあたります。国際小惑星警報ネットワーク(IAWN: International Asteroid Warning Network)によれば、衝突の影響は、太平洋東部から、南アメリカ北部、大西洋、アフリカ、アラビア海、南アジアと広域に及ぶとのこと。
隕石などが地球に衝突した場合の影響を示すトリノスケールでは、2024 YR4はスケール3。「天文学者による注意に値する」レベルです。もちろん天文学的に注意されており、NASAをはじめ専門機関がその動きをトラッキングして調査しています。
2032年の地球衝突確率が1.2%から3.1%にあがってしまった2024 YR4。今後もその確率は変化していく可能性があります。
専門機関が、2024 YR4のより正確な軌道、移動速度、回転、大きさ、形に密度などありとあらゆる情報を集め、解析します。データが多ければ多いほど、確率もより正確に。
ちなみに、最新調査では地球ではなく月にあたる可能性もあるとされています。
Source: NASA