ブロックチェーン×AIでバレンタイン「あげすぎ!」。渋谷「PontaパスStation」が帰ってきた

  • 2025年2月7日
  • Gizmodo Japan

ブロックチェーン×AIでバレンタイン「あげすぎ!」。渋谷「PontaパスStation」が帰ってきた
Image: PontaパスStation

バレンタインדあげすぎ!”再び。そして渋谷がちょっと未来化。

2024年10月開催時に15,000人以上を動員し話題になった「PontaパスStation」が、来週のバレンタインに向けた第2弾を実施。2025年2月6日〜9日の4日間、ZeroBase渋谷(東京都渋谷区道玄坂2-5-8)で開催されます。このイベントでは、ローソン「MACHI café」のホットカフェラテや明治ミルクチョコレートを楽しめるほか、渋谷の街で使えるお得なクーポンが配布されます。

2月5日に実施した取材会・内覧会では、長谷部渋谷区長、渋谷センター商店街振興組合 鈴木常務理事、渋谷区Z世代代表 spongeマネージャー 新戸氏、sponge学生メンバー 江島氏・大橋氏が会見しました。

「KDDIにはこれまで、バーチャルハロウィンや高齢者のデジタルデバイド対策など、まちのDX化を後押しいただいてきましたが、今回は渋谷の回遊性向上や学生を取り込んだイベントなど、地域と連携しながら活性化に向けて取り組んでいただけていることはとても嬉しい。本イベントを多くの人に参加いただき、渋谷を好きになってもらいたい」(長谷部渋谷区長)

KAWAII LAB.からFRUITS ZIPPERの鎮西寿々歌さん・真中まなさん、CANDY TUNEの立花琴未さん・村川緋杏さん、SWEET STEADYの白石まゆみさん・山内咲奈さん、CUTIE STREETの桜庭遥花さん・増田彩乃さんらがアンバサダーとして参加。「ポンタのうた。KAWAII LAB. special remix for Pontaパス」の楽曲とダンスも初披露し、1日カフェ店長やトークショーで盛り上げていたのですが、ギズモードが注目しているのは裏方を支えるWeb3ブロックチェーン×AI生成という最先端テクノロジーです。

ガラガラ抽選でNFTクーポン? 「あげすぎ!SHIBUYAおトクーポン」

会場に入ると目をひく、とにかくでっかい“ガラガラポン”。 レバーを持ってよいっしょと回すとガラガラ音もデカいです。「あげすぎ!SHIBUYAおトクーポン」という名称です。

ガラガラポンというと、どこかレトロなコンセプト。

ところが出てくる玉の中には、クーポン取得用のQRコードが仕込まれ、裏ではブロックチェーン(NFT)を発行。利用者は意識せずQRコードをスマホで読み取るとデジタルクーポンが届く仕組みです。

「本当はブロックチェーンが裏で動いていますが、ユーザーからすると普通のアナログ抽選です。個人情報の入力をしなくとも、クーポンの発行と利用のデータがブロックチェーンにきちんと記録されるので、サービス側、ユーザー側の双方にとって“安心&便利”なWeb3技術です」(KDDI株式会社Web3推進部・川本大功さん)

前回のイベントで好評だったこの仕掛けを改良し、今回はレスポンスをさらにスピーディに。テクノロジーに疎い方でも躊躇せず参加でき、いつの間にかデジタルクーポンを使えてしまう——そんな“気づかない未来体験”が斬新でした。

AI合成で“好き”を占う 「運勢アゲすぎ!好きフォトみくじ」

もう一つの注目は、カメラの前に立って撮影すると、AIが自分の顔をキャラクター画像に合成し、占いメッセージをランダム表示する「好きフォトみくじ」。

2D動画素材にユーザーの顔を自然に入れ込むPOCKET RD社の"AIアバター"技術が使われており、結果が出るまでの速さも驚き。

「サイネージや顔ハメパネルとは違い、ランダムにどんなキャラが出るか分からないのでエンタメ性が高いんです。SNSシェアするとバレンタイン気分が一気に盛り上がる」(クリエイティブ担当スタッフ)

撮影後にスマホで結果を持ち帰れるのも便利。ランダムかつ高速なAI合成に、多くの来場者が「あれ、これ本当に自分?」と大盛り上がりでした。

手作り体験で想いを伝える 「あげすぎ!好きチョコメーカー」

さらに明治ミルクチョコレートのスリーブを自由にデザインして“好き”を伝える「あげすぎ!好きチョコメーカー」も人気。シールやスタンプを貼り付けてオリジナルデザインを完成させ、推しメンへのメッセージにしてもよし、自分用に持ち帰ってもよし。

ハサミや糊を使ったアナログ作業に加え、最後はデジタル発信で拡散という“リアル×デジタル”の融合が際立っていました。

アナログ×最新テクノロジーの絶妙ブレンド

Photo : Kazumi Oda

今回の「PontaパスStation」第2弾は、一見アナログな風景(ガラガラ抽選やおみくじ)にWeb3やAIが組み込まれているのが最大の特徴。

「ユーザーがテクノロジーを意識しなくても『いつの間にか新しい体験をしていた』というのが狙い。ブロックチェーンやAIはあくまで支え役です」(KDDI株式会社Web3推進部・川本大功さん)

イベントの先に広がる“気づかないうちにWeb3”の世界

2月9日で終了となるイベントは、すでに連日大勢の参加者が楽しんいます。その中でギズモードとしての注目ポイントは「体験中にWeb3やAIを知らずに触れられる」こと。テック上級者だけが盛り上がるのではなく、バレンタインで遊びに来た人が自然に最先端テクノロジーを利用する仕組みが新鮮でした。

店舗側は「個人情報を取らず、安全にクーポン発行・利用のデータを活用できる」、利用者側は「気負わずアナログ感覚でデジタル特典をゲット」。結果として、両者にメリットがある革新的な試みなのです。

前回に続き、ローソンの人気商品「MACHI café」のホットカフェラテ1杯無料のサービスもあり。美味しいラテを楽しみながら、あなたも知らず知らずのうちに、次の“最新テック”と出会うことになるかもしれません...なんてね。

Source: PontaパスStation特設サイト, Image: PontaパスStation

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