「あとでAIで消すか」って思いながら撮ってました。
サムスンが送り出す最新スマホ「Galaxy S25 Ultra」。その大きな特徴はAIで、昨年のAIフォンの流れをさらに強く引き継いだものになっています。いわゆる、Galaxy AIですね。
それはさておき、Galaxy S25 Ultra持って箱根旅行に行ってきました。だってAIだけでなくカメラ性能もスゴイんだもの。
メインカメラは2億画素。超広角は500万画素、望遠は光学3倍が100万画素&光学5倍が500万画素。これ一台で広角レンズから望遠レンズまでカバーできるんだから、身軽に動きたい旅行には最高の相棒なわけですよ。
というわけで、箱根旅行を通じてGalaxy S25 Ultraのカメラ性能をじっくりと追っていこうじゃありませんか。
小田急ロマンスカーに乗って、やってきました箱根湯本。やはり観光客が多いですね〜。
そんな時は「オブジェクト消去(AI 消しゴム)」で、映り込んでしまった人物を選択。この機能は以前からありましたが認識精度が向上しており、人物やグループをタップするだけで「この辺りを消したいでしょ?」と理解してくれてますね。
AI消しゴムで人物を消した写真がこちら。このクオリティなら実用レベルだと思いますが、どうでしょう。
温泉地然としたこの雰囲気、良いですねぇ、のどかだねぇ。
AIによる写真編集はもっと豊富で、例えば逆光撮影で生じたレンズフレアもAI的に除去できます。完全な除去ではなかったりゴーストは対象外だったりもしますが、紗がかかった絵をカチっとさせてくれますね。
改めて、Galaxy S25 Ultraのズーム性能を見ていきましょう。超広角→広角→望遠の順に一気にいきます。
超広角(0.6倍) 広角(1倍) 広角(デジタル2倍) 望遠(デジタル3倍) 望遠(光学5倍) 望遠(光学10倍) 超望遠(光学10倍+デジタル3倍=30倍) 超望遠(光学10倍+デジタル10倍=100倍)いやすごいなGalaxy…。最後の100倍は厳しいにしても、30倍くらいなら実用範囲か。広角レンズでは遠くに見えた山の上のロープウェイも、望遠でここまで引き寄せられます。
夕食に出たホンビノス貝の土瓶蒸し。テーブルフォトは広角で撮ると奥行きが歪んだり背景が映り込んだりするのですが、2倍や3倍ズームでも画質を担保してくれるのは助かる。
やはり自然光だとより美しい。デジタル2倍ズームでの撮影ですが、特にデジタルらしい違和感もありませんね。
エヴァでおなじみ、芦ノ湖にやってきました。壮大なカルデラ湖も広角ならばまるっとカバー。この記事ではすべて12MPで撮影してますが、本気を出せばその10倍近い画素数の200MPで撮れちゃいますからね…!
遊覧船で芦ノ湖ツアーと参りましょうか。にしても写真を取りたいけど人が多い…。そんなときこそAIの出番。
と、ここで思いつきました。Googleの消しゴムマジックと、GalaxyのAI消しゴム。どっちの方がきれいに人を消せるんだろうか? 試しみましょう。
Googleの消しゴムマジックで人物を消去まずはGoogleの消しゴムマジックから。手前の観光客をまるっとかこんで消去してみましたが、結果は。これがGalaxyならどうなるか…?
GalaxyのAI消しゴムで人物を消去同じようにまるっとかこんで消去してみましたが、これはすごい! 人物奥の風景も破綻なく、違和感のない補正ができました。消しゴム性能についてはGalaxyの勝利か。
遊覧船に乗っていると、もう一隻の船が。広角で撮るとこの距離だけど〜?
望遠10倍ならここまで見れる、寄れる。この写真は自分も被写体も動いているのでブレやすい状況なんですが、手ぶれ補正もよくきいています(ブレてしまった写真もあります)。
個人的に一番好きなレンズは、この光学5倍ですね。デジカメの望遠にも使い心地で、奥行きやボケ感も作りやすい。ややアンダー寄りで撮ると重厚感も出せます。
旅行の最後は箱根園で動物と触れ合ってきました。
小型犬ワールドと書いてこの世の極楽と読む。あれ、でもちょっと違和感が…?
実は左下の黒猫、生成スケッチで足してます。どういう場面でこの機能を使うんだろうと思ってたけど、こうした空いたスペースにおもしろ要素を足すのには便利かも。絵心が望まれる…。
地元に戻ってから、夜景を明るく撮影するGalaxy S25 Ultraの機能「ナイトグラフィー」を試してみました。まずは通常の撮影と見比べてみましょう。
普通に撮影するとこうなるけれど、ナイトグラフィーだと…。
こうなる。光源がパキっとしつつ、全体の明るさが2段階ほどアップした感じです。1秒静止での撮影でしたがブレも無し。
次は光源の少ない場所で試してみました。まずは通常撮影から。
通常撮影であっても周囲が明るければかなり明るめに撮影してくれますね。ここでナイトグラフィーにすると…。
こうなる。こちらも彩度やコントラストが向上した感じです。目で見た明るさに近いのは通常撮影だけど、印象的な写真としてチューニングしてくれるのはナイトグラフィーかな。
予想以上に、AIが良かった。
AI消しゴムで映り込んでしまった人物や逆光などを消せるとわかっていれば「あそこに人がいるけど、あのくらいなら消せそうだな」みたいな読みありきで撮影ができるのは発見でした。
こうなると、看板やオブジェのような生成でカバーしにくいものに人が重なるのは避けつつ、木々や電車のように背景化させやすい画角に人が来るのは問題なし、みたいな見方ができる。これはスマホカメラの撮影ならではの感覚だなぁ。
Galaxy S25 Ultraのカメラは、AIが面白い。「AIなんて邪道!」とは思わず、切り抜きやレタッチのような機能のひとつとして活用すれば、理想の絵に近づけることができます。AI機能は伸びしろもあるし、今のうちからこの撮影感覚に慣れておきたいねぇ。
Source: Samsung