Lifehacker 2025年1月25日掲載の記事より転載
関東平野の花粉飛散量が例年の1.2倍以上と予測される中、東京の飛散開始が1月8日に発表。異例の早さで花粉が飛びはじめています。
そこで、ダイソン主催の花粉対策セミナー花粉研究の第一人者である埼玉大学大学院 理工学研究科教授 王青躍(おう せいよう)先生のレクチャーより、長い花粉の時期を快適に過ごすための注意すべきポイントをまとめて紹介します。
いま気をつけたいのは、花粉だけでなく花粉が壊れて発生する微粒子=粉砕花粉。
粉砕花粉とは、花粉が小雨などの外部からの刺激や都市部での排気ガスなどとの接触で破裂した花粉のこと。(花粉粒子の1000分の1のサイズ、マイクロレベルまたはナノレベルの超微粒子になる場合があるそう)
粉砕花粉は、小雨が降った次の日など一般的に花粉の飛散が少ない日でも、舞い上がりやすく、一度飛散すると長期間にわたって空気中に浮遊し続けてしまう。超微粒子のため体内へ取り込まれてしまうと、健康への懸念は大きい。とくに、リモートワークなどで在宅機会が増えたことで、室内に花粉が入ると長期にわたって曝露してしまう可能性が高く、何より花粉を持ち込まないための対策が重要だ。
と王先生は言います。
では、日常生活で室内に持ち込まないためには、どんなことに注意すると良いのでしょうか。
帰宅時
・外で花粉を払ってから、上着を玄関で脱ぐ
・帰宅後はすぐにお風呂に入り、清潔な体で室内へ
・帰宅後は手洗いやうがいを徹底する
掃除時
・部屋に入ってしまったものは、こまめに掃除機で吸う ※1 排気性能を意識した掃除機で掃除をする
・再飛散を予防するため、二度拭きを行なう
その他
・空気清浄機を設置する ※2 出入りが多く、花粉が舞い上がりやすい部屋の入口・玄関に設置
・加湿器を活用する
※1 排気性能が不十分な一部の掃除機が花粉を壊し、せっかく花粉を吸い込んでも、室内に排出してしまう可能性がある。 排気性能の高い、排気がきれいな掃除機を選ぶ必要がある。
※2 室内に浮遊した花粉を取り除くには、空気清浄機の併用も。微細なホコリまで取り除く高性能HEPAフィルターを搭載し、部屋の空気を循環させてきれいにするタイプの空気清浄機を選ぶ。
加えて、花粉の飛散量が多い日は、できるだけ外出しない。
外出する際は、大気汚染の気になる幹線道路をできる限り歩かないなど、なるべく花粉が多いところに近づかないようにする対策も必要だと王先生は教えてくれました。
また、今回ダイソンからは、今年の花粉対策に2つのおすすめ製品が紹介されました。
・Dyson V12 Detect Slimコードレスクリーナー™
緑のレーザーでフローリングの見えないホコリを可視化し、取り逃がしを防ぐ機能や、部屋の空気よりもきれいな空気の排出を叶えるフィルター(0.3ミクロンの微細な粒子を99.99%捕らえる)を搭載した最新モデル。
・Dyson Purifier Hot+Cool™ 空気清浄ファンヒーター
ハウスダストや花粉はもちろん、ウイルスと同じサイズのPM0.1まで99.5%除去するHEPAフィルター搭載。
気流をつくって部屋全体の空気を循環させるテクノロジーを搭載。遠くにある空気の汚れまで引き寄せて、きれいにしてくれるそう。
例年より花粉の飛散量が増えることで、新規の花粉症患者が増えるのでは?と王先生も危惧していた今年の花粉。
物理的な対策だけでなく、適切なアレルギー薬を飲む、健康管理をするなど体を整えて抵抗力をつけることも必要だと王先生は言います。
スギ花粉からはじまりヒノキ花粉まで、長ければ5〜6月まで対策が必要な今年の花粉対策は待ったなし。飛散開始目前のいま、できることから万全の準備をはじめてください 。
家庭で気をつけたい花粉の時期の室内換気対策まとめ|花粉症対策 | ライフハッカー・ジャパン コロナ禍での家庭での室内換気と花粉対策について、効率的な換気方法と空気清浄機の使い方を解説します。 https://www.lifehacker.jp/article/229484kafun-tips-2021/ Source: Dyson
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