もう大量の素材と向き合う必要がなくなる!
Adobe(アドビ)の動画編集ソフト「Premiere Pro」のベータ版向けに、いくつかの新機能が追加されました。どれもめちゃ便利そうで、確実な時短化が期待できそうですよ。
ひとつめは、AI搭載の「メディアインテリジェンス」と、新しい「検索パネル」。これは動画素材の検索をより高速化する画期的な機能。
Premiere Proはプロジェクト内に撮影した素材を放り込んで、そこから使いたいものをタイムラインに配置していきます。けれど素材の数が膨大だと、たとえば「食事シーンを使いたいけどどのカットだったっけ…」と、素材探しに時間がかかってしまう。
Image: Adobe Blog新しい検索パネルを使うと、「食事中」のような自然な言語で検索するだけで該当するカットが見つかるようになります。
あるいは「赤い船、川下り」、「夕暮れを走っている人物、クロースアップ」のような、シチュエーションやカメラアングルからも検索ができるように!
内部的には映っているオブジェクトやロケーション、画角などの特徴が自動検出され、メタデータとして埋め込まれます。それらをもとに検索パネルの情報に近いものを提示しているという仕組みのよう。
この自動検出はローカルで動作し(ネットに繋がっていなくても使える)、ユーザーのシステム上で完結します。AdobeのAIトレーニングに使われることはないそうです。
もうひとつの新機能は、「キャプションを翻訳」。要は作成した字幕の自動翻訳ですね。「⽂字起こしベースの編集」と組み合わせれば、あっという間に多言語対応ができるように。
リリース時点では17の言語に対応。複数の字幕トラックの同時表示も可能で、多言語サポートだけでなく編集者間の母国語サポートにも応用できます。オンラインで海外の人と共同編集する際にも活用できそうですね。
ほかにも「After Effects」や「Frame.io」にも新機能が追加されており、詳しくはAdobe Blogにて紹介されています。
なんにせよ、動画素材の検索がラクになるのは素晴らしい! 素材探しはかなりの時間を取られがちですし、地味ながら確実に時短となる機能を追加してくれるのはありがたいですね。さすがAdobe、さすアド。
にしても、動画に対してローカルで画像解析とメタデータ付与ができるなら、写真にもできそうな気がする(Adobe Stockはできてるし)。Lightroomに自動タグ生成と自然言語検索が搭載される日も遠くないかも? 期待していいすか?
Source: Adobe Blog