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DOOGEE S200はタフな設計&巨大バッテリーでお財布にもやさしいスマホ

  • 2025年1月22日
  • Gizmodo Japan

DOOGEE S200はタフな設計&巨大バッテリーでお財布にもやさしいスマホ
Image: Adriano Contreras - Gizmodo US

パフォーマンスもカメラも十分だし。

格安で知られる中華系スマホメーカーDOOGEE(ドゥージー)から、頑丈さを売りにしたDOOGEE S200がリリースされています。米GizmodoのSherri L Smith記者の詳細レビューによれば、安くてタフなこと以外にも、いろいろ魅力的なスマホのようで…以下、ご覧ください!

頑丈さを前面に出したスマホは、色物扱いされがちです。奇をてらってるとかバカデカいとか、建築現場用でしょ?みたいなことを言われます。

でも、DOOGEE S200はニッチの枠を打ち破ってます。お手ごろながら非常にタフで、かつ性能面でもフラッグシップとそんなに変わらないくらいなんです。

お手ごろとはどれくらいかっていうと、AliExpressなら229ドル(約3万6000円)、Amazonでも339ドル(約5万3000円)(いずれも記事翻訳時点)で手に入るのに、極めて丈夫でバッテリーも丸1日近く持ち、プレミアム級の機能も持ち合わせます。

ただ欠点もあって、例えば米国向けじゃないので、一部キャリアの5Gネットワークは使えません(訳注:日本の主要キャリアのバンドには対応しているようですが、キャリア個別の事情は要確認です)。

性能的にも十分なんですが、スペックは他のミッドレンジスマホよりも低いです。それでもなぜかすごくヘビーなゲームも驚くほどちゃんと動かせたりします。

とにかくDOOGEE S200は、やたら頑丈で性能的にも期待以上、そんなスマホを探してる人にとってはお手ごろに違いないです。

DOOGEE S200

◾️価格:399ドル(約6万2000円)

◾️評価:星3.5/5

◾️好きなところ:いかにも頑丈なデザイン、素晴らしいバッテリー持ち、期待を上回るゲーミング性能、カメラ機能が面白い、お手ごろ価格

◾️好きじゃないところ:競合よりは性能が劣る、カメラ性能は場面によってムラがある、Android 15未対応、米国では5Gが一部使えない

メカメカ&ゴツゴツしたデザイン

Image: Adriano Contreras - Gizmodo US

「それ、ケース?」

「なんでそんなに重いの?」

「凶器になりそう!」

DOOGEE S200を人に見せると、こんな反応が返ってきます。たしかに鈍器感はありますが、もちろんDOOGEE S200のデザインの目的はそこじゃありません。筆者は今までスマホを1、2回壊したことがあるので、DOOGEE S200のガタイの良さは頼もしく感じます。この大きさは、タフだからこそです。

DOOGEE S200は、IP68、IP69K、MIL-STD 810H(それぞれ粉塵や水没、高温高圧の水、そして激しい衝撃や温度・湿度などへの耐性を示す)の認証を受けています。1.8mの高さから落としてもOKな衝撃耐性で、ガラスはゴリラガラスだし、USB-Cポートにも水や粉塵の侵入を防ぐカバーが付いています。

ここまでしっかりしてるからこそ、ボディは大きく重くなり、寸法は18.0×8.2×1.6cm、重量は約366gもあります。Google Pixel 9(15.2×7.1×0.76 cm、198g)やiPhone 16(14.7×7.1×0.78cm、170g)なんて、DOOGEE S200と比べたら羽のような軽やかさです。

でも、このメカメカしいデザインは、ガンダムやトランスフォーマーファンの琴線には触れるんじゃないでしょうか。背面パネルは航空宇宙グレードの合金で、色は黒とピューターグレー。いくつものシャープなエッジが、ほどよいスロープに溶け込んでいきます。

デザインのポイントになるのは、背面の「サブスクリーン」なる1.3インチ丸型AMOLEDディスプレイで、両サイドにカメラセンサーが2つずつ並びます。サブスクリーンは機能的にはiPhoneにおけるDynamic Islandに似てますが、配置的にはもっと使いやすく感じます(詳細は後述)。

Image: Adriano Contreras - Gizmodo US

DOOGEE S200の側面には、ネジが4本はっきり見えていて、右側面にはその間に音量ボタンと指紋リーダー兼電源ボタンがあり、左側面にはデュアルSIMカードトレイとカスタマイズできるボタンがあります。ボタンはシングル、ダブル、トリプルクリックに対し、それぞれ任意の機能を割り当てられます。充電用のUSB-Cポートが、本体下部のゴムのガスケットの下にあります。

前面はほぼディスプレイですが、ベゼルはやや太めで、とくに上下がたっぷりしています。ティアドロップカメラが、画面上部にごくわずかに突き出しています。

レビュー機の色は黒とグレーでクールなんですが、その後出たマイナーアプデ版のDOOGEE S200 Xにはグリーンとイエローのバージョンもあって、個人的にはそちらも触ってみたかったです。

有機ELじゃないけどきれいな画面

DOOGEE S200の画面はOLEDでもAMOLEDでもないんですが、この6.7インチIPS液晶は悪くありません。『イカゲーム』のセカンドシーズンでスプラッターな画面も見ましたが、血の赤さとフロアのレインボー色の床が、狙い通りのおぞましいコントラストを作り出していました。有機ELほど鮮やかではないですが、この価格なので悪いことはいえません。

Image: Adriano Contreras - Gizmodo US

画面輝度もPixel 9にはおよびませんが、直射日光の下でも問題なく記事が読めました。『Dead Cells』や『ゼンレスゾーンゼロ』といったゲームも滑らかに動いているし、リフレッシュレートも必要に応じて60Hzから120Hzに上げてくれます。ゲームをひとまとめにして通知をオフにするゲームモードも、無骨な機能ですが、あります。

サブスクリーンは、メイン画面を使わずに一部のアプリや電話機能が使えて、すごく便利です。時計はもちろん、通知やバッテリー状況をチェックしたり、音楽アプリを操作したり写真を取ったり電話に出たりすることなどが、ここから可能です。

ゲームでも十分なパフォーマンス

他のAndroidスマホと違い、DOOGEEスマホは素のAndroidを使ってますが、DOOGEE S200に入ってるのはAndroid 14です。

プロセッサーは2.2GHz、オクタコアのMediaTek Dimensity 7050で、RAMは12GB、ストレージは256GB。動作はすごく素早く、アプリの操作やホーム画面の動きも小気味良いです。

若干遅くなったかな?と思ったのは『ゼンレスゾーンゼロ』をプレイしたときくらいで、しかもそれはGoogle Chromeで50枚ページを開いて、G-Suiteのアプリを複数立ち上げ、BlueSkyとThreadsも開いた後でした。

一応注意しておきたいのは、RAM容量が一見「32GB」とされていることです。それは、256GBのストレージの一部をRAMに割り当てることで、アプリのインストールができるようにしているからです。

DOOGEE S200では現状Android 15が使えませんが(いつか使えるようになるのかもわかりませんが)、Android 14でもかなりの機能が使えます。ロック画面、ホーム画面のカスタマイズもできるし、セキュリティやデータ保護機能、例えばアプリでの生体認証などもできます。

アプリといえば、建設ツールとしての可能性を生かしたToolbagアプリも面白いです。分度器や水平器、下げ振り(鉛直を確認する道具)機能もあります。さらに万歩計、NFCカードエミュレーター、鏡もここに入ってるのはどういうことなのかちょっと不思議ではありますが。

ベンチマークでGeekbench 6を動かしたところ、シングルコアのスコアが990、マルチコアが2,471でした。十分な結果ですが、Nothing Phone (2a)は1,198と2,824、Pixel 9は1,699と4,241、iPhone 16は3,412と8,416なので、比べてしまうと見劣りはします。

カメラ機能は豊富だけど画質はまちまち

DOOGEE S200にはなかなかのカメラと関連機能が入っています。メインカメラは1億画素、ナイトビジョンカメラは2000万画素、マクロカメラが200万画素です。撮れた写真は、色はきれいでしたが、ディテールがぼやけてることもありました。

例えば曇り空の下で撮ったハチの巣の写真は、期待したほどシャープではなかったし、グリッター付きバラの花束も同様です。

Image: Sherri L Smith - Gizmodo US Sherri L Smith

でも、下の犬の写真では、動いてるのに毛並みがきれいに撮れててすごいと思いました。

Image: Sherri L Smith - Gizmodo US

特に気に入ったのは、ナイトビジョンの写真です。そう、ナイトビジョン。私はホラー映画っぽく撮れちゃってますが、犬のいたずらっぷりはしっかり写ってました。

Image: Sherri L Smith - Gizmodo US Image: Sherri L Smith - Gizmodo US

あとは水中モードもあるんですが、スキューバダイビングなど深い海に潜っての使用までは想定されてないので、どういう写真を撮るためなのかはよくわかりません。2000万画素のセルフィーカメラはちょっと良すぎるほどで、カラフルな髪だけじゃなく、白髪もくっきり見せちゃってました。

Image: Sherri L Smith - Gizmodo US

DOOGEE S200にはカメラモードがたくさんあります。ナイトビジョン以外では、ビューティ、1億画素、スーパーナイト、GIF、モノクロ、などなどのモードがあります。

ただ、広角、超広角のオプションがないのは残念ですね。あとは光学手ブレ補正もなく、デジタル補正だけなので、ディテールがシャープじゃないことがあるのはそのせいかと思います。

結局ナイトビジョンとマクロカメラはその名の通りのことしかしないので、1億画素のカメラでほとんどすべてやらなきゃいけないんです。この価格で買えるスマホなので文句を言うべきじゃないかもしれませんが、他のお手ごろスマホではできているものもあるので、つい気になってしまうんです。

24時間近く持つバッテリー

DOOGEE S200にはいろんな特徴がありますが、一番良いのはバッテリーだと思います。

容量は10,100mAhで、画面輝度50%でのYouTube再生では、24時間近く(厳密には23時間12分)持ちました。Quick Charge 3.0対応で、30分で50%まで充電可能だし、リバース充電機能もあるので、モバイルバッテリー代わりにもなります。

Image: Adriano Contreras - Gizmodo US

でも、疑問なのは、背面に稲妻みたいなマークも入ってるのに、なぜかワイヤレス充電ができないことです。2種類のワイヤレスチャージャーに載せてみましたが、何も起こりませんでした。

買うべき?

DOOGEE S200を買うのが良いかどうか、それはもちろん人によります。DOOGEE S200は頑丈だし性能も良いし、バッテリーライフも素晴らしいです。背面のサブスクリーンは便利だし、ナイトビジョンはクールです。そしてこの価格を下回るものはなかなかありません。

ただ(訳注:これは主に米国でのデメリットですが)5Gの時代に、4Gでも良いといえる人がどれくらいいるかは不明です。それにカメラも機能がたくさんあるのは良いですが、カメラ自体の性能ももうちょっと高くて良かったと思います。あとはAndroid 15が使えるようになるのかどうかもわかりません。

とはいえ、頑丈でタフである程度プレミアムなフラッグシップ級スマホを安価に手に入れたい人にとっては、DOOGEE S200の競合は簡単には見つからないことでしょう。

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