そんな裏設定だったのか。
毎年恒例のホリデーシーズンの模様替えを終え、米ディズニーランドのホーンテッドマンションが再オープンすることになりました。ディズニーファンにはおなじみの老舗アトラクションですが、今回のリニューアルは賛否両論あるかもしれません。
ハロウィンからクリスマスの時期に登場する「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のジャックとはひとまずお別れ。クラシックスタイルに戻るホーンテッドマンションですが、『Los Angeles Times』紙の特集によると、今回は大きなアップデートがあるようです。
ディズニーランドのイマジニアリング担当のキム・アーヴァイン氏は、「主要キャラの1人で、この呪われた屋敷に深くかかわる”花嫁”が大きく変わります」と語りました。
「私たちは、イマジニアたちが当初描いていた“屋根裏部屋で夫の死を嘆く未亡人”というオリジナルストーリーに回帰しよう、と考えました。それはそれは悲しい、失われた愛の物語です。」
2000年代初頭以降、ホーンテッドマンションの花嫁といえば、大富豪を次々と手にかけた「黒い未亡人」という裏設定がありました。ファンの間では人気エピソードであり、首のない幽霊が登場するアトラクションの裏話として語られてきました(しかも斧で殺したらしい)。
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時代は移り、ディズニーアトラクションの要素も変化し、もうちょっとミステリアスなテーマを取り入れることになったようです。
「今までそこにいた花嫁は、斧による連続殺人の犯人だったわけです。今の時代、もっと人々の感受性に配慮しなければなりません」。とアーヴァイン氏は言います。「よく考えたらおかしな話です。もちろん、ファンの方からは賛否両論あるでしょう。でも、それが私たちの仕事で、私たちはそのためにいるのです」。
そんなわけで、新花嫁は夫の死を悲しみつつ、今日も謎多き幽霊屋敷に存在しています。(彼女はなぜ今もこの屋敷にいるのか…命を落としたのか、祭壇に置き去りにされたのか…)
このストーリーがアトラクションのエネルギーにどうフィットするのか、注目したいところ。「罪を犯した女性のエピソードを変更する」ことの是非はともかく、できるだけ早く、新しい裏設定とプロジェクション映像を確認しに本家ホーンテッドマンションに行ってみたいと思います。
米ディズニーランド・リゾートは今年後半、開園70周年を迎えます。ホーンテッドマンションもそれに合わせてリニューアルオープンしています。