今年も来た、変なガジェットたち!
毎年CESで話題になるガジェットには、革新的なものもあれば、驚異の高性能を実現したものもあります。かと思えば、珍妙で誰得で生煮えで、でも気になって忘れられない、そんなガジェットが見つかるのもCESの楽しさです。
今年のCES2025でもそんな魅力的なガジェットに出会うことができたので、以下にまとめていきますね。
ユカイ工学発の「猫舌ふーふー」の機能はふたつだけ。ひとつは飲み物を冷ますこと、もうひとつはかわいいこと、それだけです。
でも、フーフーするアルゴリズムには8つのモードがあるし、華氏190度(摂氏約88度)の飲み物を5分以内に160度(摂氏約70度)まで下げられるそうです。
カップにひっかけて使えるだけでなく、おしりが平らになっているので、テーブルに置いて平皿の上のものを冷ますこともできます。
テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のピンボールマシン自体は1987年から存在していたんですが、その後さまざまな電子部品が追加され進化していきました。
さらに今年は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』誕生から50周年ということで、Sternから限定版が発売されます。このマシンでは、キャラクターのクラスや種類を選んでプレイでき、チャレンジに成功するごとにキャラクターがレベルアップしていきます。
『スター・トレック』のウォーフ役で知られるマイケル・ドーンがダンジョンマスターの声で参加しているのも、その筋の人の琴線に触れそうです。
ベースモデルは7,000ドル(約110万円)ですが、限定版は1万3000ドル(約205万円)となります。
パーソナルAIロボットが、かわいらしい赤ちゃんになりました。
「AiMe」には3つのモジュールがあって音声認識や画像認識といったことができ、丸いバギーに乗ってユーザーの後を追ってきます。
赤ちゃん部分を取り外して連れ歩き、カレンダーのアップデートや天気を聞くなど、スマホでできるような諸々をしてもらうこともできます。
去年の秋、太陽光発電できるハットを発表したAnkerが、今回のCESでは太陽光発電できるパラソルをお披露目しました。
それはいいんですが、このサイバーパンク風ケープはどうなんでしょうか? 「世界初のウェアラブルなソーラーパネル」と銘打ったこのソーラーケープ。たしかにスマホの充電にも使えますが、こんなネオンライトが映えるようなクラブとかには太陽光は入らなさそうです。
ビール・飲料メーカーのキリンは、電気で塩味を感じさせる「エレキソルト スプーン」をCESで発表。日本では2024年に抽選販売されていましたが、今回のCESに出展し、CES Innovation Awardsを2部門で受賞するなど海外からも大きな反響を得ています。
エレキソルト スプーンは一見プラスチックのスプーンですが、口に入る部分の表と裏に金属のパーツがあります。その金属部分に微弱な電流を流すことで食品や唾液に含まれる塩分を集め、どんなものでもよりしょっぱく感じさせるという仕組みです。高血圧気味で塩分が気になる人には、すごく助かるんじゃないでしょうか。
Code 27 Character Livehouse(@code27_sybran)がシェアした投稿
「Code 27 Character Livehouse」は、外見も動きも性格も自由にカスタマイズできるAIコンパニオンです。
カメラとマイクでユーザーを検知して、ユーザーのいる方向に向き合って会話してくれるし、顔もしっかり認識してくれます。
他のいろんなAIアシスタント同様、朝の目覚ましやニュースの読み上げをしてくれるだけじゃなく、ゲームプレイ中や運動中には応援してくれる、といった使い方が想定されてます。
年々大きくなるGPUですが、Nvidiaの最新GeForce RTX 50シリーズもご多分にもれず、その分それが収まる筐体も大きくなるのもしょうがないことですね。
ただ「Alienware Area-51」のフルサイズタワーは、本当に巨大です。ケースにはスライドするレールが搭載されていて、どんなサイズのカードでも格納できるようになっています。筐体の気密性を高めることで内部に正圧を作って熱気を排出する、という新設計を採用していて、ただ巨大なだけではないようです。
Lenovoは今回のCESでいくつかコンセプトデバイスを発表しています。その中のたとえばユーザーを追ってくるスピーカー付きスマートモニターとか、ウェブカメラ付きでこちらもユーザーを追いかけてくる曲面スクリーンとかは商品化しないかもしれません。
そんななか実際買える変わり種としては、この「Lenovo ThinkBook Plus Gen 6 Rollable」があります。通常は14インチノートPCなんですが、専用のキーを押すと、縦長の16.5インチに早変わりするんです。
たしかにプログラマーとか、縦長画面が役立つ職種の人はいると思います。が、3,500ドル(約55万円)という価格に見合うかどうかは微妙なところです。
Motorbunnyの「Fluffer PlayMate Haptic Relay Plug-in」は、どんなゲームもセクシーにしてしまう、マッチ箱サイズのUSB-Cドングルです。
使えるのはPlayStation 5、Xbox X/S、そしてNintendo Switchにも対応しています。ゲーム機に差し込むと、ゲーム内の触覚や動作の情報をMotorbunnyのBluetoothセックストイにリレーする、という仕組みです。
「AutoKeybo」は、手首のフリックだけで変形し、キーボードとタッチパッドを切り替えられるメカニカルキーボード。
ただ、AIがユーザーを見て動かしてるので、使うときに姿勢良く保っておく必要があります。AutoKeyboのターゲットは生産性重視な人たちだけじゃなく、腕や手に障がいのある人にも役立つように作られています。
Shiftallの「HaritoraX 1.1B」では、ユーザーが全身を使ってデジタルアバターを動かすことができます。VRチャットで「嫁」さんに全身思い通りの動きをさせたいときにも役立つことでしょう。
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「The Handy」は男性オーナーの悦びを拡張するためのデバイスです。1人で使ってもいいですが、パートナーと一緒に使うのも一興でしょう。
動作スピードや男性器ホールド部のサイズは自由にカスタマイズが可能。さらに、3万本ある対応ビデオを流しながらそのコンテンツと連動させて動かすことも可能です。
お値段は200ドル(日本価格2万9800円)、アクセサリもたくさんそろっています。
「Roborock Saros Z70」は一見普通のお掃除ロボ。ですが、床に障害物が落ちていたときの動作が普通とはまったく違います。
今までの掃除機では、床の上の靴下や紙くずを吸い込んで引きずってしまったり、動きが止まってしまったりしました。が、Roborock Saros Z70は内蔵のアーム「OmniGrip」を本体から伸ばし、靴下などを拾って、洗濯かごなど指定の場所まで運んでくれるんです。
拾えるものは300gまでと、たいていのものは大丈夫そう。デモでは靴下を拾うまでにだいぶ時間がかかりましたが、精度が上がっていけば、掃除前の片付け不要で本当に全自動な掃除が可能になりそうです。