写り込んだ自分も消せる。
お店のショーウィンドウ、額装された絵、電車や飛行機からの景色など、ガラス越しに何かを撮影することって結構ありますよね。
明暗の差でこちら側が反射して写り込んだり、反射がイヤで撮影を断念することもあると思います。
Adobeの写真編集ソフト「Lightroom」に、そうしたガラスの反射を除去する機能がやってきます。
反射した物体が写り込む写真は、ガラスの向こう側とこちら側の、ふたつの景色(および被写体)が半透明で重なっている状態です。
アドビではAIに何千枚もの例で学習させ、何百万回ものシミュレーションで訓練を行ないました。
そうして焦点の明るさやホワイトバランスの違いを予想・識別できるようになり、高い確率で重なりを分離できるようになったのだそうです。
Image: Adobe Blog他にも参考例があるので、スタッフの投稿写真で比較してみましょう。
この機能が使えるのは、DNG、CR2、ARW、ProRAWといったRAW形式で保存されたデータのみとのこと。
取り込んだ写真はスライダーで直感的に調節し、不要な反射をなくせます。
Image: Adobe Blog現在はベータ版ですが、実装は近日中とのこと。
今後はJPEGやHEICなどRAWファイル以外の保存形式の対応や、メガネや遠くにある窓と言った小さな箇所の反射、さらにはホコリ、引っかき傷傷、雨、雪、フロントガラスに張り付いた虫なども取り除けるよう精度を上げていきたいとのこと。
サクっと反射がければ、たとえばフリマサイトに出品する物の見栄えが良くなりそうです(美化しすぎはダメでしょうけども)。出所不明の写真から撮影者を割り出す、なんて謎解きもできたりして?
Source: lightroom.adobe.com, Adobe Blog via Gigazine