家系図をつくったらいったいどんな大家族になるんだろう?
世界中に生息している野生の鳥で最もご長寿なアホウドリが74歳で産卵したそうです。ヒナが生まれるであろう2カ月後が待ちきれません。
生態を調査するための脚環(きゃくかん)を付けた鳥として最高齢と考えられている海鳥、「ウィズダム」の名を持つコアアホウドリが、生息地にしているミッドウェー環礁国立自然保護区(Midway Atoll National Wildlife Refuge)で産卵したそうです。推定74歳。74年間生きてます。すごい。
SHE DID IT AGAIN!
Wisdom, the world’s oldest known wild bird, is back with a new partner and just laid yet another egg.
At an approximate age of 74, the queen of seabirds returned to Midway Atoll National Wildlife Refuge last week and began interacting with a male. pic.twitter.com/6qomvs0rKL
アメリカ魚類野生生物局(FWS)の太平洋支部は12月3日、X(旧Twitter)への投稿で、その前の週に生息地へ帰ってきていた 74歳のウィズダムが産卵し、パートナーと卵の世話をしている様子を伝えています。
約60年連れ添ったウィズダムのオスのパートナーの「アケアカマイ」が数年前から保護区に戻っていなかったことから、ウィズダムの産卵も途絶えていました。しかし、保護区に戻ってきたウィズダムは他のオスの個体と交流するようになっていたそうです。
通常、アホウドリは生涯添い遂げるパートナーと毎年同じ営巣地に戻ってきて、年に1個だけ産卵します。FWSによると、1956年にウィズダムの産卵が初めて確認されたあとに、識別票として脚環がつけられたそうです。
コアアホウドリは5歳になるまで産卵例がない(巣立ってから5年は営巣地に帰ってこない)ことから、ウィズダムの年齢は74歳くらいと推定されています。今年を含め、これまでにウィズダムが産んだ卵は50〜60個。そのうち30羽のヒナが巣立ったと考えられるとのこと。
これから約2カ月間、ウィズダムと新しいパートナーは交代で卵を温めます。ふ化したヒナは、それから5〜6カ月後に巣立っていくといいます。
ミッドウェー環礁国立自然保護区のJonathan Plissner氏は、「卵のふ化を楽観視している」と声明で述べているそうです。同保護区には毎年数百万羽のアホウドリが戻ってきて、産卵と子育てをします。ウィズダムは少なくともアイゼンハワー大統領の時代からこの生活を続けているのだとか。
来年の1月末から2月初旬に、無事にふ化したという報告を聞きたいですね。
Source: USFWS Pacific / X (1, 2, 3) , Pacific Islands FWS / Facebook, USFWS, USFWS Columbia Pacific Northwest / Facebook
Reference: IFLScience, AP