なんだこれ。
2年連続の暑い夏が終わった3カ月後、秋もやってくれました。3年連続で観測史上最も暑い秋。突き抜けています。爆上げです。
気象庁の発表によると、今年秋(9〜11月)における日本の平均気温は、1898年の統計開始以来最高を記録しました。2022年から3年連続で過去最高を更新しています。
グラフを見てもらえばわかるとおり、2023年と2024年の数値が突き抜けすぎています。何がすごいって、まず、昨年は2022年の記録を0.49度も上回りました。
そして2024年はその2023年の記録をさらに0.58度も上回っちゃいました。去年と今年だけで1.07度も上昇したことに。100年あたり1.43度のペースで気温が上昇しているなかでこの数値はすごいです。
気象庁によると、地球温暖化によって気温のベースが上がっているのに加えて、9月から10月を中心に偏西風が平年よりも北にシフトしたしたため、日本列島が暖かい空気に覆われやすかったことなどが影響したそう。
来年の秋は、グンと涼しくなるというか、ここ2年で急上昇した分くらい急下降すると思われます。そうじゃないと、ちょっと意味がわからなくなります。でも、近年の気象と気候の極端さを見ていると、何が起こってもおかしくない気はしますね。
全国に153ある気象台などの観測地点のうち、120地点で秋の平均気温が観測史上1位を記録したとのこと。日本列島の4分の3以上が観測開始以降127年のなかで最も暖かい秋になったってすごいことです。
気象庁は、秋の暖かすぎる気温を「異常気象」であり、「地球温暖化が進行すれば、今回のような高温になる可能性は上がる」としています。
秋が暖かくなって冬の訪れが遅くなるのを、寒さが苦手な人はなんとなくいいことのように感じるかもしれません。でも、秋がちゃんと涼しくならないと、農作物の不作や品質低下、漁獲量の減少や収穫できる水産物の変化など、一次産業に影響が出ます。
秋の観光シーズンも乱れるでしょう。冷え込む日がないと、紅葉の時期がずれる上に、見栄えも悪くなります。そうなると、観光産業にも影響が出るかもしれません。
また、伝統的な季節行事の開催時期にも影響が出る可能性があります。さらに、秋にも高温の日が続くようになると、熱中症のリスクが高くなります。
最近は、温暖化の影響で春と秋が短く、夏が長くなることで二季化が進んでいるとも言われています。はっきりとした二季にはならないと思いますが、子どもの頃に経験したような四季の移り変わりはもうどこかに行っちゃったのかもしれないですね。
Source: 気象庁 (1, 2) , 日本経済新聞, TBS