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若さへの執着は富裕層の宿命? 長寿テクノロジーに巨額投資するビリオネアたち

  • 2024年12月10日
  • Gizmodo Japan

若さへの執着は富裕層の宿命? 長寿テクノロジーに巨額投資するビリオネアたち
Image: Shutterstock.com

世界中の超がつくお金持ちは、さまざまな事業や研究に投資しています。その中でもとくに投資が急成長しているある分野、わかりますか? それは長寿。若返りや老化予防も含めた長寿です。

ニューヨークポスト紙は長寿テクノロジーについて、Phil Cleary氏(低コストでの水の供給を目指すSmartWater Groupの創業者)にインタビュー。Cleary氏は、長寿技術の開発に恐怖を感じると語っています。いわく、技術の進化スピードを考えると、延命薬がそれを購入できる一部の人に提供されるのも時間の問題であり、それが怖いのだと。彼のいう一部の人とは、長寿の技術にあやかれる莫大な富を持つ人たち。

Cleary氏は、テック業界のビリオネアたちによる若さ追求は、地球と多くの人々にとっては大きな人的犠牲を払う行為であると厳しく指摘しています。

特権層のみの長寿

「18歳の誕生日まで無事に子どもたちが生きられることのほうが、当然人類にとっては重要なこと。すでに世界を知り、子どもをもち、自分のやりたいことがわかった一部の特権階級の人々の延命よりも、ずっと大切です」と語るCleary氏。

Cleary氏は、超富裕層は延命に投資してないで、人類にとってもっと有意義な社会問題に投資してほしいと言っているわけです。

巨額投資するビリオネア

若さ追求で最も有名と言っても過言ではないのが、 IT起業家のブライアン・ジョンソン氏。

現在47歳の彼のアンチエイジングへの投資額は年間200万ドルと言われています。老化防止のため、家のガラスはUVカットで日を避けヴァンパイアのようだと自虐することも。

Blueprintという長寿のサプリも開発、販売。顔にハリとボリュームを出すため、ドナー提供された脂肪を顔に注入、アレルギー反応でパンッパンに腫れてしまった姿も若返りのプロセスとしてXで公開しています。お金もガッツも若返りへの思いも誰よりも強いビリオネアです。

“Have any of your therapies gone wrong?”

In starting Project Blueprint, I had one question: are we the first generation who won’t die?

To begin, my team and I evaluated all the scientific literature on longevity and aging, stack ranking the best performing health therapies… pic.twitter.com/TYrlSwoxaq

— Bryan Johnson /dd (@bryan_johnson) November 13, 2024

ジョンソン氏ほどのガッツはなくとも、多くのテック系トップが長寿に投資しています。

ChatGPTを有するOpenAIのサム・アルトマンCEOは、寿命10年延長をゴールに掲げるスタートアップRetro Biosciencesに1億8000万ドル投資。Amazonのジェフ・ベゾス氏は、老化を遅らせ逆転させるというバイオテクノロジー企業Altos Labsに30億ドル投資。PayPal共同創業者のピーター・ティール氏の目標は120歳まで生きることで、「2030年までに90歳を新50歳へ!」というミッションを掲げるNPO団体Methuselah Foundationに寄付しています。

もし、ビリオネアが投資する長寿、若返りテクノロジーが成功しても、きっと手が届くのは一部の富裕層だけのもの。若さと命をお金で買う時代はやってくるのでしょうか。

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