NASAのドナルド・ペティ宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから撮影、Xに投稿した動画がこちら。
地球ではなく、地球の周り、宇宙空間にたくさんの光が飛んでいます。なんてキレイなんでしょうか…。CGではなくリアルな映像。ペティ宇宙飛行士も「宇宙ホタル」と称しています。
Cosmic fireflies. Actually, these are Starlink satellites momentarily flashing sunlight towards @Space_Station. pic.twitter.com/rOKUdLlP3f
— Don Pettit (@astro_Pettit) December 1, 2024が、この光はもちろん宇宙ホタルではありません。そんなものはいません。ペティ宇宙飛行士も同Xポストで触れているとおり、これは人工衛星の光。SpaceXの宇宙インターネットStarlinkの人工衛星群の光なのです。
もし、宇宙旅行する日が来たら、人工衛星夜景(?)は人気ツアーになるかもしれません。実際に、ベティ宇宙飛行士の映像もとても幻想的でキレイです。が、光害にもなってしまうのが人工衛星。
現在、地球軌道上を飛ぶStarlinkの人工衛星は6700機。今後も打ち上げを続け、最終的には4万2000機の大規模な人工衛星の集団となる計画です。宇宙ビジネスとして加速する人工衛星を手がけるのはSpaceXだけではなく、Blue OriginやOneWebなど多くの民間宇宙事業者が計画を進めています。また、人工衛星の数だけでなく、その大きさも宇宙光害に影響。天文学者からは、重要な研究データとなる宇宙画像に人工衛星の光が映り込み、懸念の声もあがっています。
宇宙ホタルなんて、ロマンチックな存在ではないのです…。
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