地味だなんて言わせない。ベーシックな構成に最新プロセッサー。これこそ鉄板PCのあるべき姿なのですよ。
一般ユーザーにとっても身近な存在となったAIを快適に活用できるようにと、AI処理の能力に優れた多数のPCがメーカー各社からリリースされた2024年。いわゆる「AI PC」や「Copilot+ PC」といったキーワードもよく聞かれるようになりました。
そんなAI時代ですから、いまPCを買うならAIの処理に強いプロセッサーを搭載したモデルを選ぶのが正解。
なのですが、AI機能を存分に使えるだけの性能を持ったPCって高価格帯モデルだけなんでしょ?と、購入に踏み切れずにいる人も少なくないのでは。また、「イマドキな最新PCは、なんだか操作が難しそう」なんて不安もあるかもしれません。
すっきりした直線的なデザインは利用シーンやユーザーを問わずフィットする Photo: 松浦文生そんな、AI時代の最新PCへの「なんだか高そう」「なんだか難しそう」といった心配を解消してくれるのが、レノボの「Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9」。
マイクロソフトが定めたAI PCの基準「Copilot+ PC」の要件を満たすスペックでありながら、価格帯は10万円台なかば。なにより、あえてオーソドックスなノートPCのフォーマットを守って作られていることで、シンプルでわかりやすい。つまり、長く使える最新スペックと手堅く伝統的なノートPCスタイルを兼ね備えた一台というわけ。
これこそ、若い世代のファーストPCはもちろん、ベテラン世代が迷わず使える即戦力PCといった用途まで、誰にでもおすすめできる「鉄板」のノートPCなのです。
Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9の性能を語るうえで、まずは「Copilot+ PC」がどういった基準をクリアしたPCなのかを説明しないわけにはいかないでしょう。
マイクロソフトによれば、1秒あたり40兆回(40TOPS)以上の演算ができるニューラル処理装置(NPU)を備えたプロセッサーを持ち、16ギガバイト以上のメインメモリと256GBのSSDまたはUFSストレージが、Copilot+ PCを名乗るうえでの最小ハードウエア要件です。
そしてLenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9には、最大45TOPSのNPUを備えた「Snapdragon® X Plus X1P-42-100」プロセッサーと、32GBもしくは16GBのメインメモリ、512GBのSSDストレージが搭載され、Copilot+ PCの要件を十分クリア。
ちょっとややこしい用語と数字で説明してしまいましたが、こうしたスペックからも、「手に取りやすいお値段はうれしいけれど、性能面で長く使えるか心配」といったことはなく、最新仕様を備えた安心して買えるPCであることがわかります。
Windows PCのキーボードに30年ぶりに起きた変化とまで言われる「Copilotキー」。当然ながら、Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9もCopilotキーを装備。このキーから、AIコンパニオン「Copilot」を瞬時に呼び出すことができます。
たとえば「英単語の意味を教えて」とか「愛読している雑誌の、過去一年間の価格推移をまとめて」などといった、ちょっとした調べものや作業をワンタッチでAIに依頼できるのが便利です。
さらに、Copilot+ PC専用の高度なAI機能が使えることも、Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9で特筆すべきポイントでしょう。
雑に描いた絵が、「水彩画、富士山、手前に松の木」というプロンプトに沿って見事なイラストに。 Image: ギズモード・ジャパンたとえば上の画面は、Copilot+ PC専用機能のひとつである「コクリエイター」。Windows標準の「ペイント」アプリで使えるAI画像生成機能です。
ざっくりした手描きの描画とプロンプト(言葉による指示)を組み合わせることで、AIが精密な絵を描いてくれるから、仕事の資料やレポートなどにちょっとしたイメージカットを差し込みたい場合など、手早くイラストが欲しいときに重宝します。
画面タッチやペン操作に対応していないLenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9でも、手元のタッチパッドやマウスでおおまかに描くだけでイラストを描画できますし、なにより、絵心に自信がなくても気がつけばイイ感じの絵ができあがってしまうのがすごい。
Copilot+ PCでは、Windowsの「フォト」アプリでも「イメージクリエイター」というAI画像生成機能が使えるようになっています。
スタジオエフェクトの設定画面 Image: ギズモード・ジャパンさらに、Copilot+ PCにはビデオ通話やリモート会議で使える「スタジオエフェクト」といった機能もあり、カメラに写った映像の背景ぼかしやクリエイティブフィルター、そして自分の視線がカメラに向いているように自動調整してくれる「アイコンタクト」など、カメラ写りを多彩に設定することが可能になりました。
Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9なら、すでに利用可能となっている「コクリエイター」「イメージクリエイター」「スタジオエフェクト」に加え、後日提供開始が予定されている、過去にPC上で行なった行動を振り返る機能の「リコール」まで、Copilot+ PC専用機能を存分に使えるのがうれしいですね。
ところで、Copilot+ PCの要件を満たす処理性能をLenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9にもたらした「Snapdragon® X Plus X1P-42-100」とは、どういったプロセッサー(CPU)なのでしょうか。
製造メーカーであるクアルコム社は、これまでPC向けのプロセッサーではあまり名前を聞くことがなかったのですが、1985年設立の、携帯電話やモバイル機器向けのチップセットではその名を知られた半導体メーカーです。
そして同社の「Snapdragon X シリーズ」プロセッサーは、PC用プロセッサーとしていち早くNPU演算数が1秒あたり40兆回(40TOPS)以上に達していたことでCopilot+ PCへの採用が進み、AI PC時代の到来とともに一躍脚光を浴びることとなりました。
Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9が搭載しているのは、まさに最新のCopilot+ PCが求める性能を備えた、高品質プロセッサーなのです。
Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9を使い始めて、まず実感するのは、モバイルPCとしてなじみ深いサイズと形状にまとめられたハードウエアの手堅さ。ほぼA4ファイルサイズの筐体と約1.48kgの重量、最薄部16.9mmという薄さの定番感といったら、手に持った瞬間に「どうも、おなじみのノートPCです」と語りかけてきそうなくらい。
ディスプレイは14型のWUXGA IPS液晶。表面に光沢のないノングレア仕様で、タッチ操作に非対応です。こう書くとマイナスなようですが、ふと画面を触ってしまったときに誤操作が起きる心配がないため、こちらを好むユーザーは少なくないはず。さらに、狭額縁で広い画面占有率が、PC作業での集中力維持に貢献してくれます。
インターフェースを絞り込みすぎていない設計も好感触。給電ポートを兼ねるUSB 3.2 Gen2 Type-Cのほかに、USBポートは2基のUSB 3.2 Gen1 Type-Aがあり、ちょっと古めの周辺機器を買い替えずに使い続けられますし、HDMI、microSDカードリーダー、ヘッドホンジャックまで一通りそろっています。
また、画面上部のカメラに開閉式の物理シャッターがあったり、キーボード手前に指紋認証パッドがあったりと、セキュリティがしっかりしているのは、リモートワーク化が進んだ昨今のモバイルPCとしてありがたいところ。
Photo: 松浦文生ちょっと変わった特徴としては、本体底面の冷却ファンのスリットが大きく取られていて、プロセッサーのパワーを使った作業時に高い冷却効果が期待できるデザインになっています。
Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9をしばらく使ってみた感覚としては、オフィスアプリケーションなどの利用において処理能力のスペック不足を感じることはまったくないですし、十分なストレージ容量があるので、一般的なビジネス用途や学業においては、データの保存にそれほど気を使う必要もなさそうです。
なにより、「クセのないキーボードと広いタッチパッド、それ以上になにか必要でしたっけ?」と言わんばかりの、PCとしてわかりやすい操作性からは、誰もが迷わず使いこなせるという信頼感すら感じさせてくれます。
いまやタブレットになる2-in-1 PC、ペン操作や画面タッチ操作に対応したPCなど、さまざまな形態のPCが選べる時代ではありますが、「誰にでも使いこなせてお手頃価格のAI PCをひとつだけ教えて!」と言われたら、私なら迷わずこのLenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9をオススメしますよ。
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Source: Lenovo