ちょ…、宇宙空間がデジタル空間上に再現されているって!?
Steamの『ISSシミュレーター』を使えば、無料でISSに行けちゃうよ(デジタルだけど)。
『ISSシミュレーター』は、JAXAと株式会社スペースデータが共に開発しているプロジェクト。
ISSの「きぼう」日本実験棟で取得した船内環境データ(温度、湿度、風量、照度等)や微小重力環境を実装した「宇宙デジタルツイン」なんですって。
オープンソースなので、限られた専門家だけでなく、誰もがアクセス可能です。事業や技術のアイデアをデジタル上で気軽に試せるんですよ。
ご存じのとおり、ISSは2030年以降に役目を終えます。それ以降は、民間事業者による商業宇宙ステーションが運用される予定。商業宇宙ステーションは、衣食住、教育、エンタメなどにも利用されると言われており、すでにさまざまな企業がビジネスチャンスを狙って技術開発を進めています(先日お伝えした「宇宙シャワー」もそのひとつです)。
でも、そのためにはアイデアを持っているだけではダメ。アイデアを形にするためには、軌道上での実証実験なんかも必要です。
ただ、実証実験って決して安くないんですよ。宇宙ビジネスにすでに参入している企業の中には、実証実験をできるだけ安価に抑えるためのサービスを展開するものもありますが、それでも「気軽に」「誰でも」宇宙ビジネスに参加できる、とは言い難い。
しかし、デジタル空間上にISS環境が再現され、しかもオープンソースだったら、「非専門家でも」「気軽に」自分が考えた事業アイディアや技術アイディアを試せるようになるんです。これってすごい機会だと思いませんか。みんなの素晴らしいアイディアを実現しよう。
ちなみに、Steamの『ISSシミュレーター』が動くOSはWindows10/11なので、マックユーザーの私は使えませんでした。まさか Macが私にとっての参入障壁になるとは……。
Source: JAXA
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