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iPhone 16 対 Pixel 9。無印モデルでどっちがすごいか戦ってみた

  • 2024年10月30日
  • Gizmodo Japan

iPhone 16 対 Pixel 9。無印モデルでどっちがすごいか戦ってみた
Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

スマートフォンのフラッグシップ。今年のApple(アップル)ならiPhone 16シリーズ、Google(グーグル)ならPixel 9シリーズ。

各シリーズはスペックやサイズが違う複数モデルで構成されます。が、シリーズの基本となるのは、PlusとかProとかSEとかaとか付かないいわゆる「無印モデル」です。iPhone 16シリーズならiPhone 16のこと。Pixel 9シリーズならPixel 9のこと。

シリーズ内での端末比較、メーカー間での端末比較いろいろありますが、基本の無印モデルで争ってこそ、メーカーの基準値がどこにあるのかがわかるというもの。

そこでデザイン、カメラ、AI機能など、iPhone 16とPixel 9の基本モデル六番勝負、やってきました!

選手紹介

iPhone 16:Appleの最新チップA18を搭載し、前モデルよりぐっとパワフルに。カメラコントロールという新ボタンが個性。iOS 18配布で、AppleのAI「Apple Intelligence」を導入。Appleユーザーによってゲームチェンジャーになるといわれている。

Pixel 9:若干iPhoneを思わせる美しい外観。高位機種にも採用されているGoogleの最新チップTensor G4を搭載し、パワフルさでは引けを取らない。カメラ大幅アプデとGoogleのAI「Gemini」の力が魅力。

第1試合:価格

Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

iPhone 16:12万4800円から

Pixel 9:12万8900円から

※ただしアメリカではどちらも799ドル。

高位機種と比べても、手ごろというか適切な価格といえます。

この価格で手に入るのが、iPhone 16ではメモリ8GB、容量128GB。容量は他に256GB(13万9800円)、512GB(16万9800円)と計3オプションあり。

Pixel 9はメモリ12GB、容量218GB。オプションは1つで、容量256GB(14万3900円)。

メモリのことを思えば、Pixel 9といいたいところですが、消費者にとって大切なのは選択肢。なので、オプションの多いiPhone 16の勝ちとします。

勝者:iPhone 16(異論は認めます)

第2試合:デザイン

Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

大前提として、どちらも甲乙つけがたいほど美端末なのは絶対。

Pixel 9はアルミニウムフレームにガラスパネル(Corning Gorilla Glass Victus 2)を採用。カラバリは4色(Peonyピンク、Wintergreenミントグリーン、Porcelain白、Obsidian黒)。

iPhone 16も同じくアルミニウムフレームにガラスパネルですが、こちらのパネルはGorilla GlassではなくCeramic Shield。いわく前モデルよりも4倍タフになっているとのこと。カラバリは5色(ピンク、ティール、白、黒、ウルトラマリン)。色の系統でいえば、青(ウルトラ)があるかないかです。

Pixel 9の端末サイド下部のラインがiPhoneぽいものの、サイドを見ればわかる人はわかる。Pixel 9は電源ボタンと音量右サイドにあり、プラスUSB-Cポートとnano-SIMスロットあり。iPhone 16は、右に電源とカメラボタン、左に赤斑と音量。底にはUSB-Cポートを挟むようにスピーカーを配置。

端末サイズは、iPhone 16が重さ170gの147.6×71.6×7.8mmでディスプレイ6.1インチ。iPhone SEほど小ぶりではないものの、そう遠くもなく、小さめ端末好き&手が小さい人にとっては扱いやすいサイズ感。

一方、Pixel 9はどちらかというと大きめ好き向け。重さ198gの152.8×72×8.5mmでディスプレイ6.3インチ。比較すると、Pixel 9の方が縦長です。

個人的好みにはなりますが、カラバリの差でiPhone 16に一票!

勝者:iPhone 16(異論は認めます)

第3試合:パフォーマンス

Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

iPhoneに勝てるのはiPhoneだけ、それが今の世の中です。

A18チップ搭載で、iPhone 16は前モデルより30%処理速度UP。ですがiPhone 15がA16チップなことを思えば、それも当然でしょう。高位機種であるiPhone 16 Proに採用されているA18 Pro/ A 18 Pro Maxチップほどはないまでも、今年のモバイルCPUではトップクラスです。

そのパワフルさは、アプリを複数(Adobe Photoshop Express、Facebook、Instagram、Spotify)開いて、Safariのタブを30個くらい開いていてもスローダウンすることがないほど。さすがに『バイオハザード RE:4』をプレイすると少しモタつくこともありますが、起動でモタついてもプレイ自体は問題なし。

自前チップはGoogleだって負けていません。Googleの自前チップはTensorシリーズ。Pixel 9にはTensor G4を搭載。iPhoneと同じくマルチタスクでのモタつきは一切なし。『ALIEN: ISOLATION ‐エイリアン アイソレーション‐』をプレイしましたが、スムーズです。そりゃパソコンやゲーム機でのプレイと比べたらいけませんが、プレイするには十分。

Geekbench 6でベンチマークしてみましたが。iPhone 16のシングル/マルチスレッドのスコアは3,412ポイント/8,416ポイント。

Pixel 9は1,699ポイント/4,241ポイントなので、iPhone 16の圧勝。

勝者:iPhone 16

第4試合:AI

Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

2024年、AI勝負なくしてスマホは語れない時代になりました。

iOS 18リリースで、Apple Intelligenceを少しですが味わえるようになりました。まずはAIが得意とする文章の要約やメールのサポート。

メールアプリの要約ボタンは20件スレッドのメールを数秒で1段落ほどにまとめてくれました。メモもキーポイントに分けて要約もしてくれます。書く方のサポートは、仕事系・簡易系・フレンドリー系とトンマナを選んでの執筆が可能。GoogleのGemini同様、Apple Intelligenceも通話記録からの文字起こしなどもできます。

写真アプリでは、テキストで目当ての写真の検索が可能。編集のClean Up機能で、撮影した写真から不要なものを削除することもできます。

Siriとのトークでは、家の近所にある誕生日ディナー向けのフレンチレストランをリストアップしてもらいました。音声コントロールが好きな人にはぴったりな機能。Siriはアシスタントとして前から存在していますが、AI強化でより賢く親しみやすくなるのが魅力。喋らなくても、テキストでSiriとコミュニケーション取るのもあり。

ただし、今後リリース予定の画像生成などのAI機能が来ないことには、真価についてはなんとも言えず。

対するGoogleのGeminiは、AI業界をリードする存在です。要約やライティングサポート系のAIが得意とするところはもちろん、PixelにおけるGeminiは写真編集が魅力。

消しゴムマジック系編集は、テキストでも画像の再構築が可能。Add Me機能は、撮影者を変えて2枚撮った画像をうまいこと1枚にまとめてくれる機能で、誰も置いていかない集合写真を撮れるのが大きな魅力。Zoom Enhance機能は、ズームした時の荒さをAI生成が補ってくれます。情報記録としてのスクショを整理してくれるPixel Screenshotsも注目です。

スタートラインとして、現時点では両者のAIを無料で使用することができますが、今後は有料化されていく可能性も。少なくともGoogleでは、すでに高位機能はGemini Advancedとして有料提供。

現時点で使える機能が多いという点で、ここはGoogleの勝ち。

勝者:Pixel 9

第5試合:カメラ

Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

高位機種には及びませんが、それでも基本モデルのカメラでも満足のいく写真を撮るには十分。

iPhone撮影の画像・動画の美しさは定評がありますが、iPhone 16でもそれが崩れることはありません。デュアルリアカメラは、メインが48MP(F値1.6)、ウルトラワイドが12MP(F値2.2)。セルフィーカメラは12MP(F値1.9)。

Pixel 9もリアデュアルカメラは同じ。メイン50MP(F値1.68)に、ウルトラワイドが前モデルから大幅アプデで48MP(F値1.7)になりました。セルフィーカメラは10.MP(F値2.2)。

写真はスペックよりも撮れたものがすべて。以下、実際に撮影してみました。全体的な印象として、iPhone 16は色味が鮮やか、Pixel 9は自然な色合いという個性があります。


※画像スライダーは左がPixel 9、右がiPhone 16。

【ワイドカメラ】

ベイビーブルーのクラシックカーの色をみるとわかりやすいかも。Pixel 9の方が青みが暗いのですが、こっちが現実の色に近いです。ディティールやクリアさで見ると、iPhone 16の勝ちかな。

もうね、ほぼ同じ。粗探しをするようにして見ると…、Pixel 9の方が気持ちポスターのディティールが多いような気がします。

Pixelの方が色が深い。テーブルのマーブル模様やトマトスライスのディティール、シャープさで、iPhoneの勝ち。

【ウルトラワイド】

難しい。自然な色が好きか、彩光高めが好きかという好みの問題。ズームインして詳細まで見ると、若干Pixelの方がシャープな気がします。

色味は同じですね。

どちらも日向、日陰のディティールが素晴らしく、もう両者優勝。

【暗所撮影】

これは照明を少しだけつけて撮影したもの。暗所に定評があるPixel、さすがです。Pixel 9の方が、暗いところでもリアルな色に近い再現力。iPhoneの方が暗い。

照明一切なしでの撮影がこちら。今度はiPhoneの方が色味が濃いものの、ディティールでいうとPixel 9の勝ち。

【セルフィー】

スキントーンやメイク、髪の毛の色味など、Pixel 9が圧勝でした。

【デジタルズーム】

Googleさすがです。ですが、Appleもいい線行ってます。遠くからの撮影でも、石碑の文字が判別可能なのは素晴らしい。

暗所のズームはPixel勝利。車のライトの色味、シャープさがあります。

ニューヨークの街には至るところにネズミがいるんですよね…。毛並みがより見えるのはPixel、足元がクリアなのはiPhone。

Pixelはノイズ発生、iPhoneはボケ発生。

【パノラマ】

Pixelの方がパノラマ撮影のガイドが親切だと思います。iPhoneはフリースタイルなので、手の位置が少し下がってしまったようで、結果がこれ。

結果:引き分け

第6試合:バッテリー

Image: Charles Anthony Davis / DreamSmith LLC

2端末を隣同士に並べて、Gizmodoバッテリーテストを実施しました。画面の明るさは200ニトで、バッテリーがなくなるまでひたすらYouTube動画をストリーミング。

4,574mAhバッテリー搭載のPixel 9は22時間32分。3,561mAhバッテリー搭載のiPhone 16は23時間29分。Appleの電力効率の勝利。

勝者:iPhone 16

総評:iPhone 16!

第1・第2試合の勝者は物言いがつくかもしれませんが、とはいえ勝ちが多かったのはiPhone 16。

では、Pixel 9は負けなのかというと、この勝負では負けたとしても、端末として劣るという意味ではありません。何を優先するかという個人の好みも大きいのが端末選びの難しいところ。ただ、正直バッテリーテストはちょっとがっかりでしたね。

構成オプションと色の多さ、そして何より性能の高さとバッテリーもちを考慮すれば、今回の勝負においては、iPhone 16勝利といたします。

以上!

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