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えっ、美術品のオークションって富裕層じゃなくても参加できるの?

  • 2024年9月16日
  • Gizmodo Japan

えっ、美術品のオークションって富裕層じゃなくても参加できるの?
Photo:中川真知子

身近になりつつあるオークション。ヤフオクやeBayを利用している人もいるでしょう。

でも、美術品のオークションとなると敷居が高い気がしてきません? 映画に登場したりしますけど、なんか富裕層しか足を踏み入れられない世界というイメージ。

ところが、どうもそうじゃないらしい。

2024年に東京進出を果たしたヘリテージオークションズに行ってみたら、美術品オークションの意外な実態を垣間見ることができました。

オークションにかけられる美術品、実際に触れるタイミングがある

私が参加してきたのは、9月25日(水)に開催される「日本の木版画 ネルキン・コレクション パートⅡ シグネチャー・オークション」と、その次に開催される「パートⅢ」に出品される作品の下見会。

下見会では、出品される作品を実際に見て触って確認できました。

Photo:中川真知子 美術館に飾られるような本物の数々

私は、ガラスのショーケースに入っているのを想像していたので、触れると聞いてビックリ。

でも、木版画の場合、背面に「裏打ち(台紙に貼ること)」があるか、紙に「中折れ」はあるかなどを確認してもらうので、ショーケースには入れられないのだそう。

ちなみに、「裏打ち」も「中折れ」もない方が高額なんだとか。

美術品のオークションには誰でも参加できる

美術品のオークションに参加資格は定められていません。下見会にやってくる方はギャラリーなどの業者の方が多いそうですが、私のような一般人でも参加できるし、下見会で気に入った作品をオークション本番で入札できるんですって(お金があればの話ですけど)。

Photo:中川真知子

オークションの日は、会場に足を運ぶだけでなく、オンラインでも参加可能。時差があっても大丈夫。

めぼしいアイテムがある場合、オンラインで上限価格を設定しておけば自動で入札させられます。

手頃な美術品もある

意外なことに美術品といってもお手頃価格なものもあるんです。

今回の「ネルキン・コレクション」は、日本の代表的な版画コレクターであるルース・シルヴィア・ネルキン氏が生前集めていたもので、30年以上市場に出回っていなかった珍しいものばかり。

Photo:中川真知子 落札予定価格15,000〜20,000ドルの『踊り上海ニューカールドン所見(大判)』

何百万、何千万円がズラリかと思いきや、落札予定価格が日本円にして20万円前後になると予想されているものも。美術品なのにiPhoneより安いのか……。

アート関係に明るい友人に、「資産分散するのに美術品を買うと良い」と言われたときは内心「なんてためにならないアドバイスをくれるんだ」と思いましたが、アリだな、と思いました。

あなたの家にもお宝が眠っているかも

今回のオークションは日本の木版画でしたが、ヘリテージオークションズでは『ポケモン』カードやゲームソフトも扱っています。

海外ではセル画や原画、動画をはじめとするアニメグッズも人気みたい。もしかするとみなさんのお家にもお宝が眠っているかも。

査定もしてくれるみたいなので、持っているアイテムの価値が知りたい方はポップカルチャーのオークションに関する情報をこまめにチェックしておくと良いでしょう。

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