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デザインの美しさとフィットネス機能の最適なブレンド。Google Pixel Watch 3レビュー

  • 2024年9月11日
  • Gizmodo Japan

デザインの美しさとフィットネス機能の最適なブレンド。Google Pixel Watch 3レビュー
Photo: 山田ちとら

Google Pixelシリーズ最新のスマートウォッチ「Google Pixel Watch 3」が発売されました。

2年前に初代Pixel Watchが発売されて以来、年を追うごとに洗練されてきた印象です。ここにきて初めて試着する機会をいただいたので、2週間使ってみた感想をお届けします。

Pixel Watch 3 | 41mm | LTE

接続方式:4G LTE

ケースサイズ:41mm(手首周り 130〜210mm)

カラー:Champagne Gold/Hazel

価格:69,800円

なめらかな美しさと装着感

Pixel Watchといえば水滴から着想を得たというデザイン。まるで表面張力で保たれ、今にもこぼれ落ちそうな液体のよう…。まずは箱から取り出して、ひとしきりその美しさに見入ってしまいました。

心拍数センサー、赤外線センサー、皮膚温センサーなどが配置されている背面もなめらかな曲線を描いています。

凹凸がないので、長時間つけっぱなしでも腕に痕がつくことがありませんでした。

ソフトタッチコーティング加工されたフルオロエラストマー素材のバンドは、よく見ると裏側がゆるやかに凹んでいます。このカーブが腕の曲線に沿って見事にフィットするので、着けごこちは最高。

筆者が今まで着用したスマートウォッチの中では一番と言っていいほどの装着感でした。

ウォッチ本体の重量は31g (41mmモデルの場合)なので、ほとんど着けている感じがしないと言っても過言ではありません。

ミニマルなデザインのおかげで、袖口に引っかかることもありませんでした。どんな装いにもなじみそうですし、個人的にはお借りした「Hazel」のニュアンスカラーが非常に好みでした。

唯一デザインに不満があるとしたら、それは触覚式リューズの位置でしょうか。Apple Watch同様、ウォッチの右側についているのですが、左利きの人が利き腕ではないほうの腕=右腕に装着した場合、左手でリューズを回すのはかなり困難です。

まあ、リューズを回さずにタッチディスプレイを操作してしまえば問題ないのですがね。

晴れた日の屋外でも見やすいディスプレイ

AMOLEDディスプレイは最大輝度が2,000ニトとなっており、期待どおりの見やすさでした。日中の屋外でもGoogleマップを問題なく視認できましたし、応答速度も申し分ないです。

操作は直感的で、基本的にはFitbit製のスマートウォッチと同じです。下にスワイプすると設定メニューや各種モードが表示され、上にスワイプすると通知、左右にスワイプするとタイルが表示されます。

急速充電が可能

バッテリーの持ちはあまり良くありません。41mmモデルの場合、バッテリーサイズは 307mAh。バッテリーセーバーモードがオフの状態では1日、オンの状態でもせいぜい1日半ぐらいが連続使用可能なタイムスパンだったので、こまめに充電を心がける必要がありました。

ただし、充電速度が速いのは大きな救いでした。公式サイトには約24分の充電で50%、約35分で80%、約60分で100%と書いてありますが、実際の使用感とほぼ一致していました。

お風呂に入っている間に充電しておけば、少なくとも一晩を越せるぐらいまでにはバッテリーが回復します。充電することを忘れさえしなければ問題なしです。ただ、こういうのってつい忘れてしまいがち…。充電タイムを決めておいて、習慣化するのがベストです。

スマホとの連携も

Pixel Watch 3をスマートフォンと連携して使うには、GoogleアカウントとGoogle Pixel Watchアプリが必要です。アプリを通じてスマートフォンとスマートウォッチを連携すれば、ウォッチフェイスのデザインを選んだり、タイルの配置を変えたり、通知などのスマートウォッチ機能を設定・カスタマイズできます。

なお互換性についてですが、基本的にはAndroid OSのバージョン10.0 以降を搭載したほぼすべてのスマートフォンに対応しているとのこと。つまり、iOSを搭載しているiPhoneとの互換性はないです。

Androidフォンならほぼすべての機種と連携可能とはいえど、やはり最も相性がいいのはGoogle Pixelシリーズのスマートフォン。Pixelスマホとペアリングすれば、今回Pixel Watch 3 に新たに搭載されたPixelレコーダーアプリも使えます。

Pixel Watch 3に内蔵されたマイクで音声メモを録音しておけば、同期後にPixelスマホ内のレコーダーアプリを使って文字を書き起こしたり、書き起こした文字を検索することもできます。

また、UWB(Ultra-Wide Band:超広帯域)チップを使った無線通信により、Pixel Watch 3を装着したままスワイプするだけでPixelスマホのロックを解除できるようになりました。

Fitbitアプリが超優秀だった

さらに、Pixel Watch 3で収集した生体データを分析したい場合はFitbitアプリと連携します。Pixel Watch 3 を購入した場合は、Fitbit Premium(Fitbitアプリの有料版)を 6 か月間無料で利用できます。

実際使ってみて驚いたのは、このFitbit Premiumアプリの優秀さ!

こちらはFitbitアプリ内で記録したランニングアクティビティです。

平均ペース・消費カロリーなど、おおよそどのヘルスモニタリング機能を持つアプリでもログできる基本的なデータ(左側)に加え、ランニングフォームを改善するためのデータ(中央と右側)がずらりと並びます。

Googleいわく、高度なモーション検知機能が足の回転数や歩幅、上下動の大きさなどを測定し、ランニングのパフォーマンス向上をサポートしてくれるとのこと。

このようなデータをもとに、筆者の場合は「上下動比(体が一歩ごとにどれだけ上下に動いているか)を下げる」という具体的な改善点が見えてきました。

睡眠に関するデータも視覚的にわかりやすく表示されており、かつ各数値に関する説明が明確です。

ただ睡眠スコアの数値を知るだけではなく、「なぜその数値に至ったのか」までをも説明してくれるFitbit Premiumアプリは、使い続けていくうちに自分の生活習慣を振り返るきっかけを与えてくれました。

毎日のがんばりを可視化してくれる

最後に、Pixel Watch 3がよかったところをもうひとつ。ほかの多くのスマートウォッチにも言えることではありますが、日常生活におけるアクティビティを自動的に検出・記録してくれます。

たとえば駅まで歩いたり、スーパーへ買い出しに行ったり、自転車で図書館へ出かけたり。このような意識的に行っているわけではないアクティビティも運動として数値化し、データを積み上げていってくれるんです。

だから、これまで「運動しなきゃ」と思いつつなかなか始められなかった方も、すでに行なっている身体活動を意識することができれば、運動に対してのハードルが下がるかも。

総じてデザイン性が高く、着けごこちも最高で、日常生活に違和感なく溶け込むPixel Watch 3。さらに、体の健康状態を可視化する機能がたくさん搭載されているので、より健康を意識するきっかけとなってくれるかもしれません。

Source: Googleストア, Google Japanブログ
Reference: Apple Store
Photo: 山田ちとら

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