人工衛星が目視できるって知っていますか。
ISS(国際宇宙ステーション)のように高度1000km以下の軌道上を回っているものは、タイミングが合えば裸眼で見られるんです。スターリンクのコンステレーションだって見られますよ。
もちろん無作為に夜空を見上げても見えませんが、「Sky Tonight」や「Satelite Tracker」などのアプリで位置情報とARをつかった星座早見表を使えば、何時何分にどの方角を見ればいいのかを示してもえらえるので、目視率がグッと上がります。
Screenshot:中川真知子 via Sky Tonight「Sky Tonight」は星座と人工衛星の両方をカバーしたアプリ。
「Satelite Tracker」は人工衛星に特化していて、目視できる人工衛星もフィルタリングできるアプリです。
Screenshot:中川真知子 via Satelite Trackerどちらのアプリも人工衛星が通過するタイミングでアラートを鳴らしてもらうこともできるので、いつでも宇宙技術を身近に感じられるのもポイントです。
Screenshot:中川真知子 via Satelite Tracker実際に挑戦してみればわかるのですが、場所や時刻はわかっていても、すぐ近く(というか画面上)に存在は感じていても、建物に邪魔されない場所にいることやそのときの天候など、諸条件がそろわないと見られません。
Photo:中川真知子 この日も、夜空は分厚い雲に覆われてISSを見ることは叶いませんでした…。見られなければ見られないほど、見たくなる。今日はダメでも、明日こそは絶対……と、ISSのことばかり考えるようになっちゃうんですよね。もちろん、見られた時の感動は言葉では表せません。
人工衛星のトラッキングと合わせてチェックしておくと面白いのが、ロケットの発射日を教えてくれるのが「NestSpaceflight」というアプリです。
Screenshot:中川真知子 via Next Spaceflightいつ、どこの国で、なんのロケットが発射され、どんなミッションだったのかなどの情報がまとまっています。
ロケットの基本情報やローンチの動画も見られるので、ローンチを見守る人たちの反応や臨場感が楽しめるんです。もちろん、JAXAの人たちの動画もありますよ。H3ロケットのローンチなんて超感動するし、宇宙の管轄機関を持つ数少ない国に住んでいることを誇らしく思えてくると思います、冗談抜きに。
一度でもロケット発射の映像を見ると、リアルタイムで見守りたいと思うはず。激化する宇宙開発や宇宙ビジネスを楽しく、興奮も共有しながら学べるおすすめのアプリです。
ここ数年の宇宙ビジネスの盛り上がりって、すごくないですか?
ロケットなんて連日のように打ち上がっていて、2023年では全世界で219回、平均して1.6日に1本打ち上がっている計算になります。イーロン・マスク率いる航空宇宙メーカー、スペースXは、今年だけで148回ものロケット打ち上げを計画しているんですよ。
政府主導だった宇宙開発に民間企業が参入してから、民間宇宙ビジネスは新しい産業分野として大注目されていて、人工衛星の打ち上げや惑星探査といった大規模なものから、宇宙技術を日用品に落とし込むところまで、至るところで宇宙というワードを耳にするようになりました。
この宇宙旋風を前に「宇宙ビジネスに乗り遅れちゃいけないな〜」と思いつつ「でも宇宙の話って難しいし、そもそも興味なくて……」と思っている人もいるのではないでしょうか?
実は私もそうでした。でも、今は宇宙に対して苦手意識はありませんし、なんなら大好き。こう思えるようになった理由のひとつが、これらのスマホアプリのおかげなんです。
私はこれらのアプリを使い始めて、夜空が単なる広くて暗い場所ではなく、面白い存在に感じられるようになりました。そして、ISSやスターリンクのコンステレーションを見たいと思ったことをきっかけに、その仕組みや歴史、ミッションにも興味を持って情報を積極的に取りにいくようにもなりました。
みんなの熱狂や、「なぜすごいのか」を知るたびにどんどん引き込まれています。子どもに宇宙に興味を持ってもらいたい人も、これらのアプリをきっかけにしてみてもいいかもしれません。
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