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成功すれば環境問題も大きく前進するが…Lyftがeバイクとeスクーターのバッテリーをリサイクルへ

  • 2022年12月3日
  • Gizmodo Japan

成功すれば環境問題も大きく前進するが…Lyftがeバイクとeスクーターのバッテリーをリサイクルへ
Image: Kevin McGovern / Shutterstock.com

ニーズが進化を促してくれるはず。たぶん。

Vergeが最初に報じた通り、運輸ネットワーク企業のLyftがRedwood Materialsと新たな提携を結び、eバイクとeスクーターのバッテリーのリサイクルを始めるそうですよ。Lyftは4つの都市でのスクーター事業に加え、ニューヨークのCity BikeやサンフランシスコのBay Wheelsなど、12の異なる自治体で自転車シェア事業を行なっています。

循環型バッテリー経済の先駆けを目指して

Bloombergの報道によると、Lyft最大のライドシェア事業であるCiti Bikeは、eバイクだけで5,000台もあるそうです。当然ながらその分バッテリーの数も多くなりますよね。eバイクのバッテリーは数年しか持ちません。その後は、もはや言わずと知れた電子廃棄物の山の一部になっちゃいます。このままだと、いつか私たちは電子廃棄物に飲み込まれるかもしれません。そんな事情から、ライドシェア事業を行なっている会社が何か新しい試みを行なおうとするのは理にかなっています。

テスラの元幹部であるJeffrey "JB" Straubel氏は、2017年にRedwood Materialsを単なるリサイクル事業所として設立しましたが、2021年にはバッテリー用素材の製造に進出することを発表。アメリカで国内循環型のバッテリー経済の先駆けとなることを目指しているそうです。MITテクノロジーレビューによると、陽極箔と陰極箔の製造が予定される、同社初となるネバダ州の生産工場が完成間近とのこと。

Redwood Materialsは創業後に急成長し、TeslaやPanasonicがカンザス州に建設中のバッテリー工場をはじめ、Ford 、Toyota、Nissan、Amazonなどの名だたる企業とパートナーシップを結んできました。

Lyftとの提携事業では、Redwood Materialsが回収した使用済みバッテリーをネバダ州の工場へ輸送した後、化学的にリサイクルして銅やコバルトなどの希少金属を取り出し、バッテリーの素材として再利用する予定だそう。自転車だけでなく自動車用としての利用もあり得るのだとか。Redwood Materialsの幹部であるJackson Switzer氏によれば、eバイクのバッテリー130個でEV用バッテリー製造に必要な量の希少金属を回収できるとのこと。

現時点ではまだ絵に描いたバッテリー

Redwood Materialsはすべてのリサイクルを国内で行なっているとしており、もしもバッテリーを廃棄物から電源に生まれ変わらせることに成功すれば、アメリカのリサイクル企業の中でリーダー的存在になれるといいます。高い目標はさておき、その循環型システムがどのように機能するかを、Redwood Materialsがまだ実証していないことに留意しておきたいところです。現時点ではリサイクルした素材から新しい陽極箔や陰極箔を大規模に製造しているわけでもなければ、リサイクル前のバッテリーから新素材をどれくらい取り出せるかが明らかにされたわけでもありません。

リサイクルしないと素材不足必至

Redwood Materialsが目標を達成してくれることを願いましょう。バッテリーや電子廃棄物のリサイクルシステムは、いまのところめちゃくちゃで機能していません。Uberなんて、複雑すぎてにっちもさっちもいかないといって、数千台ものeバイクを埋め立て処分にしたくらいです。

そんなありさまなので、廃棄されたバッテリーの多くが海外に輸出され、環境汚染の原因になっています。環境保護の観点からも、バッテリーを軸にした技術革新の流れにおいても、より良いシステムが求められているのは間違いありません。だってリサイクル率を高めない限り、今後の需要を満たすだけの素材を確保するのは不可能なんですから。

カニの甲羅からつくった生分解性バッテリーが再エネ普及の決め手になるかも これまでちょっと考えられなかったような材料から、より持続可能なバッテリーをつくれる可能性が出てきたようですよ。Matter誌に掲載された論文で、カニやロブスターに含まれる物質を用いた生分解性バッテリーの開発に成功したことが発表されました。 https://www.gizmodo.jp/2022/09/batteries-made-from-crabs-chitosan.html

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