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インドの警察が首相暗殺計画のファイルなど捏造、活動家や記者の端末に保存して逮捕!?

  • 2022年6月23日
  • Gizmodo Japan

Image: Luvin Yash / Shutterstock.com

これはゾッとするなあ…。

「東のオックスフォード」の異名をとるインドの学都・プネー。ここで警察が教授・運動家・ジャーナリストのPCに侵入して、偽の犯罪の痕跡を植え付けて回り、それを証拠に逮捕・投獄・告訴に踏み切るという、自作自演の摘発キャンペーンを展開しているという調査結果がわかり、「最悪だな…」といわれています。

逮捕されたのは、2018年、ビマコレガオンの戦い200周年記念式典に端を発する暴動(死者2人、負傷者35人)で扇動の疑いをかけられた人権運動家16人。首相暗殺、クーデター共謀、毛沢東ゲリラ、首相暗殺計画、武器所持などで追起訴され、捜査が国家調査局(NIA)の手に渡った今も大多数が獄中につながれています。

マルウェアで偽の証拠が仕込まれていた?

例えばRona Wilson容疑者も、反テロ法違反の疑いでずっと壁の中。

ただ、警察が証拠品として提出した資料はどれも身に覚えのないものばかり。「だれかがハックして植え付けたとしか考えられない」と弁護団は警察に詰め寄ったのですが、警察は我関せずでした。

その流れを変えたのが、インド国外のセキュリティ研究員たちです。

Arsenal Consultingというデジタルフォレンジックが専門の会社が、Wilson容疑者の端末を解析した結果、マルウェア「NetWire」がWilson容疑者の端末に仕込まれていることが判明。これを介して偽の証拠資料が32件も植え付けられていたのです。ちなみにマルウェア侵入経路は、詩人で活動家のVaravara Rao被告から届いたメールの添付ファイルだとわかりました。高名な活動家から活動家へと、マルウェアが拡散していたのですね…。

それでも警察はしらを切っていたわけですが、今年2月には米国のセキュリティ会社SentinelOneが調査に乗り出します。ここが注目したのは、証拠捏造で使われたハッキングシステムです。これを解析してみたら、バックアップ用のメールアカウントはWilson容疑者もRao容疑者も別の容疑者もみな一緒で、リカバリ用メールアドレスと電話番号がプニー市警の捜査担当官のものと完全に一致。「警察の自作自演だったんだ!」というわけです。

気になって検索してみたら、日本の法務省が10年前に和訳した「インド人権報告」なるものがヒットして、序盤早々こんな記述が…。

最も重大な人権問題は、超法規的殺人、拷問、強姦など警察及び治安部隊による虐待で あり、政府の全てのレベルにおける汚職の蔓延は,正義の否定、並びに分離主義者、反乱 勢力及び社会による暴力につながっている。

インド人権報告2012年版

「証拠捏造なんて下の下だ」ってセキュリティ会社の社長さんなんかはコメントしてましたけど、もしかして10年でここまで来れた…というべき案件なのかもしれません…。

インド、顔認識技術を使って1100人以上を逮捕 プライバシーか安全か。この数十年間でもっともひどい暴動が2月末にインドのニューデリーで起きた直後、インドの司法当局はその暴動に関与したとされる1100人以上の身元を特定するために顔認識技術を使いました。インドのアミット・シャー内務大臣は、司法当局はその顔認識システムに運転免許証などの政府が発行した身分証や他のデータベースからの写真を提供したと国会で語ったのです。世界最大規模のデータベース×精度不 https://www.gizmodo.jp/2020/03/india-uses-face-recognition-to-arrest-more-than-1100.html

Sources: Wired

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