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地球どうなる? 大気中の二酸化炭素濃度が数百万年で最高に…

  • 2022年6月7日
  • Gizmodo Japan

Image: NOAA 米ハワイ州のマウナロア観測所

濃度は上がる。気分は下がる。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、大気中の二酸化炭素濃度が産業革命前(280 ppm)と比べて50%以上高くなったようです。この数値は、過去数百万年で最高なのだとか。

5月のCO2濃度が 421 ppmに

Image: NOAA マウナロア観測所におけるCO2濃度

ハワイ州のマウナロア観測所で測定された5月の平均CO2濃度は421 ppmと、人類史上未踏の領域に入っています。でも、2年前に新型コロナウイルスによる初期のロックダウンで一時的に低下したもののまた増加に転じ、2020年と2021年の両年にCO2濃度が上昇した経緯を踏まえると、そんなに驚くほどのことでもありません。気候変動を緩和するための努力をしても、世界中で自動車や発電所、産業界にそれをはるかにしのぐ勢いで温室効果ガスを排出されたんじゃ焼け石に水ですよね。

421 ppmがどれほど深刻なのかというと、過去にCO2濃度がこれくらいだった400万年くらい前は、産業革命前と比較して気温は約3.9℃高く、海面も5〜25メートル高かったんですよね。また、北極圏の永久凍土がある地域は森林に覆われていたそうです。そんなに気温が上昇すれば熱波や干ばつ、森林火災、豪雨による洪水などの気象災害が激甚化するでしょうし、海面上昇によって多くの沿岸都市が水没のリスクに直面することになると思われます。

責任を消費者に押しつける化石燃料産業

産業革命以前の約6000年間におけるCO2濃度は安定していて、ずっと280 ppm前後でしたが、技術革新にともなう化石燃料の使用によって、大量の温室効果ガスを排出してきました。CO2やメタンなどの温室効果ガス濃度が上昇してくると、石油・ガス産業は人間活動と温暖化の関係を隠すために誤情報やデマを数十年に渡って流すなどして、温暖化の責任を自分たちの事業ではなく、消費者に押しつけようとしてきました。

そうやって気候変動対策が遅れた結果、長引く熱波や激しい干ばつなどの異常気象、環境弱者に偏る汚染、公衆衛生の危機、止まらない種の絶滅という形で、生態系や人々が深刻なダメージを受けました。2015年に採択されたパリ協定は、緩和策によって事態を好転できるかもという希望をほんの少しもたらしましたが、どうやら世界は猛スピードで間違った方向へ突き進んでいるようですね。

マウナロア観測所でCO2濃度の測定がはじまったのは1959年。当時315.98 ppmだったCO2濃度は、104ppmも上昇してしまいました。63年間で実に33%も上昇。加速しています。そして、現在のペースで上昇を続けると、2050年頃には500 ppmを超えてしまいます。早く正しい方向へ猛ダッシュしないとかなりヤバいことになりそうです。

Source: NOAA, iea

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