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本物の月の石がオークションに! 100万ドル持ってニューヨークへ急げー

  • 2018年11月8日
  • Gizmodo Japan

Photo: Sotheby’s

月の欠片を手に入れるチャンス。

月から持ってこられた石がニューヨークのサザビー・オークションに、2018年11月かけられるということで話題になっています。世界のお金持ちが持っていそうで持っているのを聞いたことがないのが月の石。というのもNASAによって採取された月のサンプルは私人が所有することが法律上できないのですね。合法的に入手できるサンプルがそもそもほぼ存在していないのです。

アメリカではなくソビエト

今回オークションに出された3つの月の石は、ソビエトの無人月探査機ルナ16号が1970年に採取したものが、ソビエト政府からNina Ivanovna Korolevaさんに与えられたものです。Ninaさんは1950年代と1960年代にソビエトの宇宙プログラムにおける主任ロケット・エンジニアであったSergei Pavlovich Korolevさんの未亡人です。ソビエト連邦が月のサンプルを入手したのはルナ16号が最初で、アメリカによるアポロ11号とアポロ12号ミッションに続いて3回目でした。

ソビエトからの月のサンプルが最後にオークションにかけられたのは1993年のこと。その時は匿名の買い手によって44万2500ドル(約5000万円)の値段がつけられました。別の天体の一部が売りに出されたのはそれが歴史上初だったのですが、それも最も高価なアイテムだったわけではありません。ソユーズTM-10のカプセルは同じオークションに出され、160万ドルで買われています。今回のオークションでは、おそらく70万から100万ドル(約7900万〜1億1300万円)の値段が付けられるだろうと予想されています。

月の石はどれくらいレア?

NASAが入手した月のサンプルは法律上オークションに出されることはできないため、こうやってソビエト政府経由で私人へと流れるものばかりなわけですね。これであれば全く違法ではありません。サザビーは今回の月の石がどれほどレアか、次のように説明しています。

月のサンプルの実物が公に購入できるという機会は非常に稀です。月のサンプルの権利はそれを採取した組織に属しています。アポロ11号から17号のミッションではアメリカ合衆国、そしてルナ16号、20号、24号ミッションではソビエト連邦(そしてその後に続くロシア連邦)、そしてニクソン政権によってアポロ11号のサンプルとアポロ17号のグッドウィル・ムーンロックを与えられた各国に権利があります。これらのサンプルはアメリカ合衆国では、またほとんどのケースにおいて公的な贈与物に関する法律の対象となっており、現在では個人にこれらが渡されることは許されていません。そのため、これは記録に残る、私人に贈られた月のサンプルとしては唯一のものとなっています。

Photo: NASA アポロ11号のフットパッド横を歩く宇宙飛行士バズ・オルドリン。1969年7月

一般向けの展示もあるよ。11月末はニューヨーク

オークションは2018年11月29日に宇宙探索オークションの一環として開催されます。11月25日には一般向けの展示も予定されており、そこではこの貴重な月の岩石も展示されるとのことです。

おそらく匿名の収集家に購入されて、どこかの大豪邸でひっそりと人の目から離れると考えると残念な気はしますが、もしかしたらそう遠く無い未来に月の岩がレアじゃなくなるなんてことも起きるかもしれません。

しかし月面に核兵器搭載の基地を作ってソ連を牽制する…なんてモチベーションは無くなった現在、月面探索が本格化する可能性は小さいでしょう。その可能性と、私達が100万ドルを手にする可能性を比べたら…悲しくなるので考えるのは止めましょう。

宇宙資本主義。

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