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その素顔は美しい。メタンの嵐が吹き荒れる土星の月タイタンを赤外線カメラで撮影

  • 2018年7月31日
  • Gizmodo Japan

Image: NASA/JPL-Caltech/University of Nantes/University of Arizona

美しいマーブル模様にパープルのアクセント入り。

地球には月があるように、土星にも月があるんです。それが衛星タイタン。今回ご覧いただく画像は、昨年9月に土星の大気圏で燃え尽きた、土星探査機カッシーニに積まれたカメラ「可視・赤外マッピング分光光度計 (VIMS) 」が届けてくれたもの。分割した画像を合成してきれいに処理した結果、ブ厚い大気の層の下にはこんな星があることを教えてくれたのです。

下の画像の中央にある、卵の黄身みたいなの。これは人間が肉眼で見た時の状態なんです。その周囲に並ぶのが、タイタンのさまざまな角度からの写真です。

赤外線カメラで大気層の下に潜む姿を撮影して、RGB値から2種類の赤外線の波長の明るさを見出し、人間の視覚で見た感じに色を調節します。手法はわし星雲の画像処理と同じで、RAW画像を合体させたときに縮小化された詳細を補正するとのこと。

すると、マーブル模様が美しいタイタンの姿が見事に再現されるのです。

Image: NASA/JPL-Caltech/University of Nantes/University of Arizona

なにげにタイタンからの画像処理は、上記の工程よりもっと複雑なプロセスを要します。NASAいわく、カッシーニからの画像は太陽光の加減や大気層が動いているため、常に違うタイタンの姿が送られてくるのです。なのでそれらを調節するのに、さらなる労力が必要だったのだそうです。

ついでにVIMSの記録によると、赤外線の光の波長が乱れているは、タイタンの周りを覆う粒子いっぱいの大気層のせいではなく、可視光線の波長がそうなっているからだとあります。これはあたかも、赤いフィルムのメガネで隠されたメッセージが見えるのと同じような現象とのことです。

さまざまな調査から、タイタンは地球の月より50%大きく、液体炭化水素の海と川と湖が地表を覆い、液体メタンの嵐が吹き荒ぶことがわかっています。そして、もしかしたら炭素と窒素が独自の生態系を生み出している可能性も? と疑う科学者たちも一握りいたりします。

いつか行われるであろう次の土星探査は、Netflix映画『タイタン』のように強制進化させた人類を送り込み、植民地化するための第一歩になるのかも?


Image: NASA/JPL-Caltech/University of Nantes/University of Arizona
Source: NASA
Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文]

(岡本玄介)

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