スーツケースと2匹の猫を連れて、2年前に夫とともに米国からドイツに移住した米国人女性。「憧れの欧州に暮らす」という夢を叶えたわけですが、実際に生活してみると、「これはカルチャーショック!」と思うことがいくつもあったそうです。
ドイツの家のほとんどにはエアコンがなく、ある調査によれば、同国の世帯ではエアコンの普及率が8分の1程度にとどまるとのこと。この米国人女性は最初の家探しの段階でこのことに気づき、「現地のライフスタイルに適応するしかなかった」と話しています。
マサチューセッツ郊外で育った彼女にとってはクルマ社会が当たり前。でもドイツでは、電車を簡単に利用できて便利さを感じているよう。ドイツの運転免許証も取得しましたが、移住から2年間、運転したことはないそうです。
ドイツでは、日曜日にほとんどの店が閉まります。観光地やガソリンスタンドなどは例外ですが、この習慣を知らなかったときは「食料の買い出しができず、フードデリバリーサービスを利用するしかなかった」とのこと。
ドイツの賃貸の家では、キッチンに何もないのが普通。対照的に、米国では冷蔵庫やオーブン、食器洗い機などが備え付けになっているのが一般的です。そんな空っぽのキッチンを見て「驚いた!」と話しています。
ショッピングモールやスーパーなどではクレジットカードもデビットカードも利用できますが、カードの手数料削減やセキュリティ上の懸念から、現金しか対応しないレストランや店もあるのだそうです。
米国はどんなことにもチップをプラスする習慣がありますが、ドイツでは、チップを渡すと喜ばれますが、「絶対」というわけではないとのこと。初めて美容院を訪れたとき、20%のチップを払うつもりでいたけれど、スタイリストから「ありがたいけれど、5〜10%が一般的」と諭されたそうです。
ドイツでは炭酸水が一般的で、レストランに行くと黙っていても炭酸水が出されるのだとか。この女性いわく、この炭酸水を「氷と一緒に頼んだら米国人という印」なのだそうです。
一般的に日本では、欧州と米国を「欧米」と一括りにしがち。でも、現地で暮らす人から見れば、ライフスタイルや価値観が大きく違うのですね。
【主な参考記事】
Yahoo! news. I moved from the US to Germany 2 years ago. Here are the 7 biggest culture shocks I’ve experienced. September 4 2024