円安によって海外旅行がためらわれる一方、アツいのが国内旅行。それでも非日常なリゾート感を楽しみたいなら、行き先は沖縄一択でしょう。
2025年には本島北部に新テーマパーク「ジャングリア」が開業予定で、ますます注目が高まること必至。今回はそんな沖縄旅行を最高潮に盛り上げてくれるであろう、トレンド色満点の「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」と新生「オリオンホテル那覇」を紹介します。
ビール好きならぜひ泊まりたいこのホテル。オリオンビール傘下のオリオンホテルが運営しており、至福の一杯を楽しめるのはもちろん、館内外に多彩な体験がちりばめられています。なんといっても、開業10周年を記念して2024年4月11日にリニューアルしているので、内外観にもコンテンツにもフレッシュな息吹が満載。
目玉のひとつが「THE ORION BEER BAR(オリオンビアバー)」。同じ北部にある名護の工場から届く新鮮なビールは格別であるうえ、工場内の小規模設備で醸造されたホテル限定のクラフトビール「オリオン ザ・クラフト」も楽しめます。また、現代では珍しい「スイングカラン」のビアタップで「オリオン ザ・ドラフト」を提供しているのも魅力。
オリオンビールは若い旅行客のトレンドカルチャーになっていることをご存知でしょうか。その軸となっているのがTシャツで、「デザインがイケてる」「バリエーションが豊富」「友人とおそろコーデが楽しめる」「自撮りで“沖縄に来てます感”を出せる」などの理由で大ヒット。そんな激アツグッズを探すなら、ぜひ館内の「Orion Official Storeモトブ(オリオン オフィシャルストア モトブ)」へ。
客室におけるここならではのポイントは、備え付けの冷蔵庫に「オリオン ザ・プレミアム」が入っていること。こちらは限られた数量しか出荷していない希少なビールで、しかも無料で飲めるという嬉しすぎる特典(クラブウイング全室、オーシャンウイングのプレミアムフロア宿泊特典)!
筆者が泊まったのは、通常客室棟「オーシャンウイング」の最上階(12階)に新設されたプレミアムフロアの「オーシャンプレミアムツイン」。地元の海をイメージしたラグや、沖縄名産の植物・月桃(ゲットウ)を用いたインテリアなどが印象的でした。
個人的にユニークさを感じた新設の部屋が「オーシャンプレミアムキッズ」。未就学児がいるファミリー向けのテーマルームとなっており、ヤドカリのイラストが描かれたキュートなデザインが特徴です。室内には絵本や子ども用の踏み台なども。なお、テーマルームはほかにも、全4室の「オーシャンキッズ」があります。
食の見どころはビールだけにあらず、料理も強化されいっそう魅力的に。例えばメインダイニングには、新たにイタリアンレストラン「ristorante GLAUCO(リストランテ グラウコ)」がオープン。
「リストランテ グラウコ」のオープニングヘッドシェフには、世界各地で腕を振るってきた「Food design by HIDEAKI NAGAYA」代表の長屋英章さんを招へい。琉球伝統の医食同源思想「クスイムン」に基づき、北部やんばる(山原)の地産池消と、オリオンビールとの好相性を考えた料理を提供します。
例えば、近海で採れた魚介類、在来種の金武(キン)アグー豚、沖縄県産野菜やフルーツなどの食材はもちろん、島味噌や黒糖といった調味料も地域と連携。
朝食はオリジナルのセットメニュー、ランチは大きな窯で職人が焼き上げるピッツァやパスタ、ディナーはオリオンビール工場の麦芽粕などを飼料に育てられた、県産黒毛和牛「もとぶ牛」を使用したメニューなどの美食が用意されます。
ロケーションの特徴としては「沖縄美ら海水族館」に隣接するほか、沖縄屈指の観光地として有名な「備瀬のフクギ並木」の集落にも徒歩数分で行けます。別世界に迷い込んだような雰囲気はここならでは。散歩がてらにもぜひ。
沖縄へは行くけど、泊まるのは那覇市内という人もいるでしょう。そこでオススメなのが、もうひとつの新生宿「オリオンホテル 那覇」です。市のメインストリート「国際通り」沿いにあって、那覇空港からゆいレールで16分(最寄りの牧志駅徒歩3分)。ここもまた、ビール好き垂涎の魅力に満ち満ちています。
同館は1975年に「ホテル西武オリオン」として開業し、その後「ホテルロイヤルオリオン」を経て、2023年の11月20日に施設名を含めて刷新。こちらにもファミリー向け客室が備えられ、宿泊特典のビールもセット。オリオンビール、オリオンの缶チューハイが各1本ほか、目玉となるTHE ORION BEER DINING(オリオンビアダイニング)」での1ドリンクビアサービス(ソフトドリンクも可)も付いてきます。
「オリオン ビアダイニング」の魅力も、「スイングカラン」をはじめとするここだけの絶品ビール体験にあり、飲ませてもらいました。「スイングカラン」は昭和初〜中期のビアホールで主流だった、日本独自のタップ。ビールの通る管が太く過度な炭酸が液体に溶け込まないため苦味がやさしく、まろやかな飲み口とのど越しの良さを楽しめるのが特徴です。
当然料理もハイクオリティ。ディナーは県産牛やアグー豚、シーフード、野菜など、沖縄各地から届く旬の恵みを生かしたグリルスタイルがメインとなり、一例を紹介しましょう。
単品おつまみで注目なのは、久米島の海洋深層水で育てられた真ガキのメニュー。陸上養殖に成功し、厳しい規定の検査をクリアしたカキは希少性の高さもポイントです。
また宿泊者の朝食には、一日の活力をチャージできる色鮮やかなビタミンブレックファストが。昼は一般客も利用可能で、県産の肉や魚からエネルギーをもらえるパワーランチが提供されます。
ここまでオリオンビールを楽しめるならぜひ工場に行きたいという人もいるはず。次回の記事では、「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」から約40分で行けるビール工場「オリオンハッピーパーク」について紹介していきましょう。