三吉彩花さん、森山未來さん、松本まりかさん、森山直太朗さんが主演を務める真夜中ドラマ『地球の歩き方』(BSテレ東/テレビ大阪 毎週土曜 深夜0時〜0時30分/深夜0時55分〜1時25分 ※配信あり)。2月3日、10日、17日に放送されるタイ「アート特集 バンコク〜チェンライ〜プーケット」編で主演を務める森山さんに、タイの魅力や“旅”について聞きました。
本作は「海外旅行のバイブル」的な存在として長年愛されてきたシリーズ「地球の歩き方」とコラボレーションしたドラマ。「地球の歩き方」編集部から、特集ページを作ってほしいと依頼を受け、現地へと旅立つ4人の芸能人ライター。一度は行ってみたかった場所、以前通った場所など興味・関心の赴くままに現地スポットを自らの足で巡り、その国の新たな魅力を発見し、オリジナル特集ページを完成させていく新感覚・海外旅ドラマだ。
◆「地球の歩き方」とのコラボレーションドラマということですが、最初にこのドラマのお話を聞いた時はいかがでしたか?
最初はモキュメンタリーというふうに伺っていました。個人的に旅は自分にとって重要なものです。「地球の歩き方」には10代20代の頃からお世話になっていることもあり、“旅”や「地球の歩き方」に関われる企画というのはシンプルにうれしかったです。
◆ドラマでもありドキュメンタリーでもあるという本作ですが、監督とどのようなお話をされて作っていきましたか?
台本をもらったのですが、しっかりと物語の方向性を固めきらないままタイに向かったので、いろいろ撮りながら最終的な着地点をどこにしようかと監督と話し合いながら撮影していきました。ここに行く、ここで誰かと会う、というベースは決まっていましたが、部分の転がし方については、ギリギリまで一緒に作っていった記憶があります。
◆タイの撮影で印象に残っているエピソードはありますか?
今回はアートというものにフォーカスして旅をしているので、タイの北から南まで「アート」に則って巡っていきましたが、とにかくどこも良かったです。バンコクは都市としてとてもにぎやかで、いろいろな人が集まっていますし、チェンライではタイランド・ビエンナーレという2年に一度の芸術祭が開かれており、そこに集まっているアーティストや作品も非常に素晴らしかったです。海に面しているプーケットの風景もすごくきれいでした。なにより、どこに行っても食べ物がおいしかったです。タイ料理屋さんは日本にもたくさんありますが、現地のものは超えられないんだなとしみじみ思いました。辛い物が多いので、辛い物が好きな人たちにはたまらないと思います。
◆今回タイの行き先についてはどのような流れで決められましたか?
タイに行くとしたらどういうものに興味があるかとまずは聞かれました。この時期だったらビエンナーレやってますよね、というところからアートにフォーカスして旅するポイントを決めましょうと。
◆今回の旅でどのようなことを感じられましたか?
今回僕はアートを軸に旅をして回りましたが、旅を通してアートとは一体なんなのか、ということを見つめることができたと個人的には思っています。旅行が好きな人って、その中でも何に興味を持っているかは人それぞれだと思うんです。アートの他にも景色、料理、建築物などに、僕自身、一喜一憂したので、アートにあまり興味がない方でも楽しんでいただける内容になっています。
観光としてのアートって、たくさんありますよね。パブリックアートだったり、インスタ映えのようなものだったり、取りあえずそこに行ってみよう、という場所。そうやって人を誘導しているものやランドマーク的なものを見に行くと、「すごい」「楽しい」「映え」とはなると思いますが、本質的にアートというものがどうして人間に必要なのか、どうして存在しているのか、なぜ人はそれを求めたり、それを売買したりするのか。観光資源や社会運動、政治運動など、人の全ての行動と共にアートというものがなぜあるのか。僕はタイの旅を通してそれを考え続けることになりましたし、自分の中での落としどころを見つけられたと思います。
◆旅がお好きというお話もありましたが、今気になっている国や行ってみたい国はありますか?
あまり行けていないのでアジアと、アフリカあたりに行ってみたいですね。ミャンマー、ネパール、ケニア、南アフリカあたりですかね。
最近は仕事で海外に行くことが多いので、自分で日にちや時間を決めて旅をするということはしなくなってきているのですが、そういう旅をする時は必ず一人と決めていました。もちろんみんなで楽しむための旅行もそれならではの良さはありますが、誰かと行くと何かを感じる感覚が弱くなっちゃう気がして。目的地を決めていたとしてもどんな出会いがあって、どういうふうに動かされて、どういった旅になるのかというのは最後まで分からないものだと思うんですけど、誰かと一緒に行くと予定通りになんとかなってしまうんですよね。一人だと本当にだめな時はだめなんです(笑)。でも、それが最終的に自分の旅になるので、大事だなと思っています。
◆最後に、ドラマの見どころを教えてください。
「地球の歩き方」は、旅のお薦め本のように使うこともできますが、「旅とはなんぞや」という哲学的なところからスタートしているとも聞きました。毎年更新して出版し続けているという熱の入り方に対して、リスペクトを抱かれている部分もあるんだと思います。
コロナの時期は旅がご法度だったのもあり、本の売上が95%くらい落ちてしまったらしいんです。でも、ポストコロナになって、今までとは違う「地球の歩き方」の本を次々と発売して創刊以来最高の売上をたたき出しているようで。「地球の歩き方」があらためて今支持されるのは、人が旅を求めているということでもありますし、それと同時に、旅を求めた時にまず「地球の歩き方」に手を出してしまう理由が「ただお薦めポイントを求めているから」ということだけではないからこそなのではないかと。
コラボレーションを通じてドラマを作るというのもチャレンジングなことだし、それを見てさらに多くの人が興味を持てるというところも良い戦略だなと思います。僕にとって旅と言えばやっぱり「地球の歩き方」で、お守りのように持ち歩いていました。道に迷ってもぼったくられても取りあえずこれさえあれば何とか…という存在だったので、そういう求められ方を今も昔もしているんだろうなと。
そういったことがこのドラマでも感じられるんじゃないかなと思います。
森山未來
●もりやま・みらい…1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。AB型。
真夜中ドラマ『地球の歩き方』
BSテレ東(BS⑦ch)/BSテレ東4K(4K⑦ch)
毎週土曜 深夜0時〜0時30分
テレビ大阪
毎週土曜 深夜0時55分〜1時25分
配信:
Leminoにて1週間独占先行配信(2024年1月6日(土)配信開始)
広告付き無料配信サービス「TVer」にて見逃し配信
出演:三吉彩花、森山未來、松本まりか、森山直太朗(出演順)
原案:「地球の歩き方」(株式会社地球の歩き方)
監督:菅井祐介、永岩祐介
構成:竹村武司
オープニングテーマ:Tempalay「今世紀最大の夢」(unBORDE/Warner Music Japan)
エンディングテーマ:MONKEY MAJIK「The Good Life」(A.S.A.B)
音楽:冨田ラボ
プロデューサー:高柳亮博、石田雄作、石川竜輝
プロデュース:岡本宏毅
話数:30分×12話
制作:テレビ大阪/テレコムスタッフ
製作著作:ドラマ「地球の歩き方」製作委員会
番組HP:https://www.tv-osaka.co.jp/arukikata/
公式X(Twitter):tvo_mayodora
公式Instagram:arukikata_mayodora
公式TikTok:@arukikata_mayodora
TVer視聴ページ:https://tver.jp/series/srv92dl23x
(c)ドラマ「地球の歩き方」製作委員会