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「つらい運動はごめんだ」という皆さんにおすすめ、クマのプーさん式のんびりフィットネス!

  • 2022年8月2日
  • GetNavi web

「クマのプーさん」は、イギリスの作家A.A.ミルンが幼い息子が持っていたぬいぐるみたちを主人公にして書いたファンタジーで1926年に刊行された。1960年代にはディズニーのアニメーションにもなり、世界中で愛されるキャラクターとなった。

 

わが娘もプーさんの大ファンで、幼いころはプーさんの絵本を何度も何度も一緒に読んだものだ。物語の中で、プーさんが鏡に向かってストレッチをする場面が特に記憶に残っていたので、書店で『クマのプーさん フィットネス・ブック』(A.A.ミルン・原案、高橋早苗・訳/筑摩書房・刊)を見つけたときには、懐かしくて、うれしくて、すぐに購入、ページを開くこととなった。

あせらず、のんきに健康づくり

プーさんのあのコロッとした体型を考えると、そのフィットネスに効果はあるの? と思ってしまう人が大半だと思う。でも、物語の名場面の中には、健康によくて、無理なく身体のあちこちを鍛えるコツが隠されているのだとか?

 

本書の解説をしている、聖心女子大学の英文学の教授・安達まみさんはこう記している。

 

本書ではフィットネスといっても、ストイックにダイエットに励むとか、重いダンベルを持ち上げるとか、自分を追い込んで脂肪を燃焼するような運動は出てきません。だってプーさんは自分の姿に満足しているのですから。読者は、プーさんとともにゆったりと百町森の日常を楽しみながら、気が向いたときには、すこしからだを動かしてみる、という趣向です。

(『クマのプーさん フットネス・ブック』解説から引用)

 

さらに、巻末には「プーさんのがんばらないフィットネス」と題して、辛酸なめ子さんのエッセイも収録されているのだが、彼女もその中でこう述べている。

 

雑誌のエクササイズの記事など何度読んでも頭に入ってこないのに、この本は不思議です。棒きれを拾うとか、ジャンプとか、前屈とか、自然と覚えてしまいました。ハチミツ大好きでポッチャリ系のプーさんでハードルを下げつつ、気付いたらフィットネスの知識がついているという、ありがたい本かもしれない気がしてきました。

(『クマのプーさん フィットネス・ブック』エッセイから引用)

 

つらいトレーニングはしたくない、それでもいつまでも健康でいたい、そう考えるひとにぴったりのエクササイズ方法が本書にはつまっているのだ。では、百町森での健康づくりのいくつかを紹介してみよう。

 

まずは、ウォームアップから

−−ちょうどその朝、鏡のまえで……みじかい歌がひとつできたのです。つまり、できるだけ背のびをして、タララ・タララとやり……

『クマのプーさん』

 

プーさんが鏡に向かってストレッチをするのは有名な場面だ。これは運動の前にウォームアップに使える。ゆっくりと、静かに身体を動かすのが効果的。

 

さらに、プーさんからは、こんな楽しいアドバイスもある。「戸棚のいちばん上にあるハチミツのつぼに手をのばすのは、楽しい運動です。十一時っぽい気分になりかけているときは、とくに楽しいですよ。」椅子の上に乗って、プーさんが棚の上段にあるハチミツのつぼを取るシーンも絵本やアニメでよく見るシーン。日常生活の中にある何気ない動作が、いいストレッチになることを教えてくれる。

 

友だちと一緒にウォーキング

歩くことは、すばらしい全身運動で深呼吸をしながら歩けば、心臓、肺、筋肉を鍛えられる。

 

日にちをきめて、友だちといっしょに歩きましょう。そのほうが、運動の習慣は身につきやすくなります。おまけに、ふたりだとずっと心やすいですから。

(『クマのプーさん フットネス・ブック』から引用)

 

ついでに、クリストファー・ロビンからのアドバイスもあり、「わくわくしながら歩きたいときは、長ぐつをはいて、みんなをよんで、探検にのりだしましょう。(食料をもっていくのをわすれずに。)」とある。

 

天気のいい日ばかりではなく、雨の日も、風の日も、歩くのにつごうのわるい気象条件はない、と本書にはある。風の強い日に、プーさんが風に逆らって歩くシーンを思い出す人も多いのでは?

 

ジャンプ! ジャンプ!

−−と、きゅうに、クマのプーは立ちどまりました。そして、こうふんしたようすで、目のまえを指しました。

「そらっ!」

「なにっ?」と、いって、コブタはとびあがりました。それから、こわがったんじゃないということを見せようとして、ちょっと体操めいたかっこうで、一、二度、とんだりはねたりしました。

『クマのプーさん』

 

百町森で、動物たちがよく行っている運動がジャンプ。プーさんも、コブタもうさぎも、トラーもカンガもピョンピョン跳ねている。カンガルーのカンガからのアドバイスがユニークでおもしろい。「いそがしくて、運動のためにきまった時間をあけられないときは、歩くかわりに、どこへでもジャンプしながらいけばいいのです。もっときつい運動のほうがよければ、ポケットになにか重いものをいれておきましょう。」

 

家の中でも、どこでも場所を選ばずにできる跳躍運動は毎日、わずかな時間でも実践したい。

 

気になる部分を引き締めるトレーニング

百町森の動物たちの名場面の数々は、実はいい運動になり、気になる部位を引き締める効果があるんだとか。プーさんは、森でよくマツボックリや棒きれを拾うが、この動作は、ウエストをしぼり、お腹を引き締める効果大。少なくとも10回は繰り返すのがいいようだ。

 

また、風船でよく空を飛ぶプーさん。これでプーさんは腕を強くしているそう。もちろん私たちには真似できないが、鉄棒など高い場所になる何かにつかまってぶら下がれば腕が鍛えられるはず。

 

タンポポの綿毛吹きもいい。胸の奥までゆっくり息をすいこんだら、ゆっくり、ただし力強くはきだして、できるだけたくさんの種を吹き飛ばす。タンポポの綿毛は吹かなくても、この深呼吸は運動の最後に筋肉をほぐすのにかかせない。

 

最後にクールダウン

運動のまえにウォームアップが必要なように、運動のあとにはクールダウンが必要です。百町森の住人とおなじように、みなさんも、健康法のうちでこれがいちばん楽しいと思われるでしょう。

(『クマのプーさん フィットネス・ブック』から引用)

 

クリストファー・ロビンやプーさんたちが流れゆく川を眺めていたり、森の中に座ってゆったり過ごすシーンを思い浮かべながら、リラックスしよう。

 

なお、本書は2部作になっており、1部が「プーのフィットネス物語」、2部が「イーヨーのちっぽけなぐちばなし」で構成されている。イーヨーのぼやき全開の2部も楽しく読める。プー物語の原作にインスピレーションを得たこの本は、小さなお子さんのいるファミリーにもおすすめ。家族全員で、プーさんと一緒に”のんきに健康づくり”してみては?

 

【書籍紹介】

クマのプーさん フィットネス・ブック

著者:A.A.ミルン(原案)高橋早苗(訳)
発行:筑摩書房

「つらいトレーニングはごめんだというひとも、ちょうほうなこの本をよめば、不安が消えて、やる気がわいてくるでしょう」。風船で空を飛んで上半身をきたえたり、松ぼっくりをひろって、おなかをひきしめたり。プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。クマのプーさんの物語の名場面をまじえながら。ファンタジーは、意外と身近なところにみつかります。

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