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独自開発のハイブリットシステムが驚異的! ルノーの新型SUV「アルカナ」を分析

  • 2022年8月10日
  • GetNavi web

ベテラン自動車ライターの永福ランプとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をする「クルマの神は細部に宿る。」。今回は、ルノーの新型SUVを取り上げる。欧州では珍しいフルハイブリッドカー完成度の高さにオドロキ!?

※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

 

【レビュアーPROFILE】

永福ランプ(清水草一)

日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。様々な自動車専門誌や一般誌、ウェブなどで、クルマを一刀両断しまくっている。初老となり運転支援装置の必然性を実感し、クルマを評論する際に重要視するように。

 

安ド

元GetNavi編集部員で、現在ではフリーエディター。妻子を抱えても愛車はMTにこだわる。

 

【今月のGODカー】ルノー/アルカナ

SPEC【R.S.ライン E-TECH HYBRID】●全長×全幅×全高:4570×1820×1580mm●車両重量:1470kg●パワーユニット:1.6L直列4気筒エンジン+2モーター●エンジン最高出力:94PS(69kW)/5600rpm●エンジン最大トルク:20.9kg-m(148Nm)/3600rpm●WLTCモード燃費:22.8km/L

429万円(税込)

 

グイグイ力強い走りと低燃費を兼備した“神秘的”な1台

安ド「殿! 今回はルノーの『アルカナ』というクルマです!」

 

永福「不思議な名前だな」

 

安ド「ホントに“あるのかな”って感じですね!」

 

永福「ラテン語で“神秘”という意味だそうだ」

 

安ド「どうりで神秘的なデザインだと思いました! クーペ風のSUVですが、これってカッコ良いんでしょうか?」

 

永福「欧州では、このテのデザインがいま人気らしい」

 

安ド「そうなんですね! しかもアルカナは、ヨーロッパ初のフルハイブリッド『Eテックハイブリッド』を採用しているんですね!」

 

永福「てっきり日産eパワーのルノー版かと思ったら、ルノーの独自開発と聞いて驚いた」

 

安ド「そ、そうなんですか!?」

 

永福「ルノーは日産eパワーの採用も検討してテストしたが、欧州で当たり前の130km/hでの高速巡行時ではパワーも燃費も物足りないということで、あえて独自開発したそうだ」

 

安ド「そうなんですか! 確かにフルハイブリッドなのに、エンジンでグイグイ走る感じでした!」

 

永福「エンジン側には4段のギアがあり、アクセルを踏み込むと自動的にシフトダウンするからな。しかしグイグイ走る感じは、そこに加わるモーターのトルクだろう」

 

安ド「そうなんですか? これはあまり燃費を気にしないセッティングなんでしょうか」

 

永福「とんでもない。WLTC燃費は日産のキックスeパワーをやや上回っている。実際、テキトーに走って19km/Lくらいはいくぞ」

 

安ド「日本製ハイブリッドより上なんてビックリですね! トランスミッションが複雑な構造らしいですが、そのおかげですか?」

 

永福「たぶんそれもあるな。ドッグクラッチを使っているから、滑りロスはゼロ。ドッグクラッチは通常レーシングカーに使うもので、ギアをつなぐ際には『ガツン!』というショックがあるが、回転を自動的に完全に同調させているので、実にスムーズだ」

 

安ド「これまた神秘的ですね!」

 

永福「説明を聞かなければ、なにをどうしているかサッパリわからんが、とにかく驚くほど良く走る」

 

安ド「それにしても、なぜルノーはいまになって、ハイブリッドを作ったんでしょう」

 

永福「ルノーはディーゼルエンジンの新規開発をやめたので、当面はその代わりだそうだ。たしかにアルカナはディーゼルターボに引けを取らない加速だし、燃費も驚くほど良い」

 

安ド「でもヨーロッパは、近いうち全部EVになるんですよね?」

 

永福「その予定だが、バッテリーの供給不足などで、それが予定通りに進まなかった場合の保険の意味合いもあるだろう」

 

安ド「ますます神秘的ですね!」

 

永福「EV化は政治的な決定。つまりこのクルマは、宮廷政治の副産物だな」

 

安ド「良い副産物ですね!」

 

【GOD PARTS 1】カーボンパネル

スポーティさと質感の高さが同居

スポーティなイメージの強いカーボンパネルがインパネ横一面に採用されていて、走りの雰囲気を高めてくれます。さらに同パネルの上段には赤いラインが、下段には光るラインが引かれていて、質感の高さも強調されています。

 

【GOD PARTS 2】トランスミッション

マニアックな技術は世界最高峰のF1譲り

ルノー独自のフルハイブリッド車には専用システムが必要ということで、F1でも使用される軽量&コンパクトな「ドッグクラッチ」が採用されています。これにより唯一無二のトランスミッションに仕上げられました。

 

【GOD PARTS 3】フロントブレード

フロントのイメージはフォーミュラカー!

40年以上もの長きにわたってF1に参戦してきたメーカーだけに(現在は「アルピーヌ」ブランドで参戦中)、アルカナにもF1のイメージが受け継がれています。下部グリル内のブレード板はまるでF1のフロントウイングです。

 

【GOD PARTS 4】ステアリング

スポーツモデルの証を小さくアピール

日本車だと右側が多いですが、運転支援装置のスイッチ類はステアリング左側にゴソッとまとめられています。下部にある黄色い2つの菱形は、ルノーのスポーティモデルの証で「R.S.(ルノー・スポール)」のロゴマークです。

 

【GOD PARTS 5】シートベルト

気持ちを高めてくれる赤いライン入り

日本仕様はまだワングレードしか設定のないアルカナですが、内装の各所に赤いラインが入っていてスポーティムードは抜群です。シートはもちろん、シートベルトにまで赤いラインが入っているのは珍しく、カッコ良いですね。

 

【GOD PARTS 6】インパネ

運転席を中心に考えられたスポーティな作り

コンパクトカーを主力とするルノーですが、クルマの味付けはスポーティなことが多いです。アルカナのインパネも、全体を引いて見てみるとちょっとだけ右傾化していて、しっかりとドライバー中心の設計がなされています。

 

【GOD PARTS 7】バックドア

開口部が広くて大きな荷物も積みやすい

荷室はトランクではなく、室内スペースと繋がっているハッチバック構造ですが、ルーフ部分が長いため、バックドアもかなり長くなっています。開口部が広いので、大きな荷物を積み込みやすいという利点があります。

 

【GOD PARTS 8】ルーフライン

トレンドを意識しつつ独自性もあり

弧を描くようになだらかなルーフラインはいまやSUVのトレンドですが、アルカナは後端がストンと下へ落ちるデザインになっていてオリジナリティに溢れています。左右に張り出したフェンダーはSUVらしい力強さを感じさせます。

 

【GOD PARTS 9】デジタルメーター

美しくも神秘的なビジュアル

ドライバーの目の前に備え付けられた10.2インチのメーターは、近年のトレンド通りフルデジタル式になっています。走行中の各種情報とともに、中央には地平線に向かって走る自車の美しいグラフィックが表示されています。

 

【これぞ感動の細部だ!】ハイブリッドシステム

まさかの独自設計で優れた燃費と走りを両立!

2030年までに販売車の9割を電動化すると発表済みのルノーによるフルハイブリッドシステム「E-TECH HYBRID」です。日産を傘下に収める同社ですから「e-POWER」を使うのかと思いきや、独自でシステムを開発しました。1.6Lの自然吸気エンジンに2つのモーターが組み合わされ、巧みな動力の使い分けで力強い走りと低燃費を共存させています。

 

撮影/我妻慶一

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

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