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「微アル低アル」の トレンドは本当に来てる?影響は実店舗にも

  • 2022年11月3日
  • GetNavi web

近年、お酒業界で存在感を増しているのがノンアルコールや低アルコールのドリンクです。以前書いた「2022年、お酒は何がヒットするのか?」でも「SDGsなお酒が拡大」とトレンドを予想しました。本記事では、関連度が高いジャンルであるハードセルツァーも含めて、その最新事情をレポートしていきます。

↑微アルやハードセルツァーの新商品も紹介します

 

ハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)は縮小傾向

まずは、米国におけるトレンドから日本上陸したハードセルツァー(直訳すると、アルコール入り炭酸水。アルコール度数や糖質などが低めなことも特徴)に関してぶっちゃけると、めちゃめちゃ盛り上がっているとはいえません。なぜなら、2021年デビュー組(ここではそうカテゴライズします)のブランドは縮小傾向にあるからです。

↑左から、2021年にデビューしたオリオンの「DOSEE」、コカ・コーラが手掛ける「トポチコ ハードセルツァー」、「サッポロ WATER SOUR」。DOSSEとWATER SOURは終売となりました

 

ただし一方で国内大手から新規参入したブランドは3つあり、そのうち2つはアサヒの新商品。2022年はハードセルツァーにとって、勝負の年といえるかもしれません。

↑左の2本はキリンの「スミノフ セルツァー」(2022年3月発売)、右の2本は「アサヒ FRUITZER(フルーツァー)」(2022年4月発売)。アサヒのもう1ブランドは後述します

 

微アル(アルコール度数1%未満)は続々と新商品

ハードセルツァーだけを見ると浮き沈みが見られますが、2021年から登場したアルコール度数1%未満の「微アルコール」は堅調。アサヒ(「ビアリー」や「ハイボリー」など)とサッポロ(「ザ・ドラフティ」)が新市場を切り拓いており、アサヒは2022年に新しく「ビスパ」という微アルコールスパークリング飲料を発売しました。

↑5月17日から全国で発売されている、アサヒの「ビスパ」。アルコール度数0.5%のワインテイスト飲料で容量は750ml

 

ノンアルコール類はビールテイスト飲料でおなじみのカテゴリーですが、今年に入って熱を帯びているのがレモンサワーのノンアル版です。サントリーが2021年に新発売した「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」のヒットに続けとばかりに、コカ・コーラは2022年2月に「よわない檸檬堂」を、3月にはサッポロは「サッポロ レモンズフリー」を、そしてアサヒは5月に期間限定で「アサヒスタイルバランスプラス 濃レモンサワーテイスト」を世に送り出しました。

↑左から、「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」「よわない檸檬堂」「サッポロ レモンズフリー」「アサヒスタイルバランスプラス 濃レモンサワーテイスト」

 

一方、ソフトドリンクブランドからのお酒的アプローチも顕著です。アサヒ飲料は2022年3月に「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」を、ポッカサッポロも同月に「北海道富良野ホップ炭酸水」を発売。どちらも無糖フレーバー炭酸水のカテゴリーですが、香りや苦みや辛みなどにお酒的なニュアンスを感じます。

↑左から、「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」「北海道富良野ホップ炭酸水」

 

「ソバーキュリアス」という新カルチャー

これだけ各社がノンアルコールや微&低アルコールに力を入れている理由は、いくつかあります。ひとつは世界的に「ソバーキュリアス=お酒をあえて飲まない」カルチャーが広がっているから。加えて、健康志向のニーズに対する商品提案の側面もあるでしょう。

 

↑アサヒの資料より。日本における、お酒を飲まない・飲めない層へのアプローチは、まだまだ未知なる領域があるのです

 

さらには多様的な価値観が支持されるなか、メーカー各社も「スロードリンク」「ドリンク・スマート」「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」といったスローガンを提言。いわば飲み手側の選択肢を広げる提案をしているのです。

 

お酒が好きな人は飲めばいいし、苦手な人や飲みたくない人にはおいしいノンアルなどもありますよと。アルコールの有無にとらわれず、自由に楽しくやりましょうよーー。メーカー各社はそういった世の中にしていきたいのではないかと、筆者は考えています。

 

勢いは実店舗にも波及

飲める・飲めない・飲まないといった多様性が広がるなか、大きな一歩となったのが、今年6月にオープンした「スマドリバー渋谷」です。

↑「スマドリバー渋谷」。渋谷駅から徒歩1分ほどで、センター街に入ってすぐの場所にある3フロア制のバーとなっています

 

同店はアサヒビールと電通デジタルの共同出資による「スマドリ株式会社」の運営で、ノンアル、微アル、ローアルのドリンクを100種以上ラインナップ。これらはアルコール度数を0%・0.5%・3%の3つから選べるのが特徴です。

↑シグニチャードリンクは「渋谷クラフトコーラ」(700円)や「渋谷クラフトレモネード」(700円)、「Marbling Rain」(800円)など。グラスが3つ並んでいるのは、0%・0.5%・3%がセットの「グラデ飲み」(800円)というメニューです

 

メニューには前述の「ビアリー」(600円)や「ビスパ」(600円)もあるほか、アサヒがAmazon限定で数量限定発売している「アサヒ VIVA」もありました。こちらが前述した「アサヒ FRUITZER(フルーツァー)」とは別のハードセルツァーブランドで、アルコール度数は3%となります(フルーツァーは4%)。

↑「アサヒVIVA Lemon」(左)と「アサヒVIVA Grapefruit」(右)で、「スマドリバー渋谷」では各600円

 

エナジードリンクと同じ文脈

同店の取材にあたり、「アサヒVIVA」などの開発も担当した「スマドリ」ブランドマネジャーの京谷めいさんに話を伺いました。微アルや低アル、ハードセルツァーは今後どのように伸びていくと考えているのでしょうか。

↑京谷さん。「スマドリ」に所属し、ブランドマネジャーも務めています

 

「当社の調査で、お酒が飲めないまたは飲まないけど、飲みの場は好きという方が一定数いることがわかりました。そのニーズに応えるべく誕生したのが『スマドリ』であり、微アルなどの新カテゴリーです。

 

ハードセルツァーも同様ですね。例を挙げると『モンスターエナジー』や『レッドブル』などのドリンクが成功のモデルケースかなと思います。もともと日本にエナジードリンクはありましたが、その市場に欧米から参入し、若者中心にヒットした代表商品が『モンスターエナジー』ですよね。定着には数年におよぶ販促活動がありましたが、当社の挑戦も始まったばかり。今後の展開にご期待ください!」(京谷さん)

↑「スマドリバー渋谷」1階のフロントはこのような感じ

 

後日、同店の利用層を聞くと20代が半数以上で男女比はほぼ均等。やや女性が多く、約3人に1人の割合で20代女性が来店しているとのこと。渋谷という場所柄もあり、コアターゲットにはしっかり刺さっている様子。同トレンドを追う立場として、これからも逐一チェックしていきたいと思います。

 

【SHOP DATA】

SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)

住所:東京都渋谷区宇田川町23-10

アクセス:JRほか「渋谷駅」ハチ公口徒歩1分

営業時間:12:00〜22:00

定休日:なし

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

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