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「Xperia 10 III Lite」レビュー、5万円前後としては最強のエンタメスマホ

  • 2021年9月16日
  • GetNavi web

ソニー「Xperia」シリーズのラインアップに、高機能ながら手頃な価格を実現した5Gスマホ「Xperia 10 III Lite(エクスペリア テン マークスリー ライト)」が加わりました。ミドルレンジクラスながら、ソニーがオーディオ・ビジュアルの領域で培ってきた技術と経験値を受け継いでいるのが特徴です。そんな本機が、エンターテインメント利用でどれだけ魅力的なのか、実機に触れながら詳しく検証してみたいと思います。

↑ソニー「Xperia 10 III Lite」のオーディオ・ビジュアル機能をチェックします

 

Xperiaから5万円台の5Gスマホが2機種誕生。違いはストレージ容量とFM機能

Xperia 10 III Liteは8月下旬から楽天モバイルのほかIIJmio、mineo、goo Simseller、nuroモバイルで発売されています。本体販売価格は、楽天モバイルが4万6800円(税込)など、各社ともに5万円を切る価格帯で取り扱っているようです。

 

なお、今年の初夏には、スペックが近いソニーの5Gスマホ「Xperia 10 III」もNTTドコモ、au、ワイモバイルから発売されました。こちらの価格は、auだと5万3985円(税込)など、およそ5万円台です。

↑左がXperia 10 III Lite、右がXperia 10 III。外観はほぼ変わりません

 

Xperia 10 IIIに比べると、今回レポートするXperia 10 III Liteは内蔵ストレージが128GBから64GBに減っています。ただ、拡張ストレージメディアとしてmicroSDカードが使えるので、実用的にさほど不便はないと思います。

 

このほかXperia 10 III Liteは、Xperia 10 III では利用できるFMラジオ機能が省略されています。

↑外部ストレージとしてmicroSDカードが使えます

 

一方で、Xperia 10 III LiteにはソニーのXperiaシリーズとして初めてeSIM機能が採用されました。楽天モバイルなどのeSIM契約ができる会社の通信プランと相性のよいスマホだと言えます。

↑Xperia 10 III LiteはeSIMが使えるデュアルSIM対応の5Gスマホです

 

さらに、nanoSIMとeSIMによる通信を両方開通させれば、それぞれのSIMの電話番号にかかってきた着信が受けられる「DSDV」(デュアルSIMデュアルVoLTE)も活用できます。今は機会が少なそうですが、海外旅行や出張のときにこの機能があると便利です。ただし、5Gデータ通信ができるSIMはひとつに限られます。

 

その5G通信の周波数帯はSub-6に対応しています。このほか、本体はIPX5/IPX8の防水、IP6Xの防塵仕様。またカラーバリエーションにはブルー/ピンク/ホワイト/ブラックの4色をそろえています。

 

バッテリーは4500mAhと大容量でしかも3年使っても劣化しない

続いてスペックをチェックしていきましょう。Xperia 10 III Lite のSoCは、ミドルレンジクラスのスマホで採用される「Snapdragon 690 5G Mobile Platform」。これに加えてOSはAndroid 11、メモリーは6GBとなっています。

 

また、対応する無線LANの規格はIEEE802.11acまでで、最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)には非対応。ですが、筆者宅の環境でNetflixやAmazonプライム・ビデオの動画、SpotifyやAmazon Musicの音楽ストリーミングをWi-Fi経由で再生したところ、スムーズに楽しめました。

 

バッテリーは4500mAhと容量が大きめなうえに、Xperia独自の「いたわり充電」と「充電最適化技術」により充電時にかかる負荷を軽減。使用開始から約3年が経過しても劣化しにくいバッテリーであることをソニーは強調しています。

 

このほか、本体サイズは約幅68×高さ154×厚さ8.3mm、重量が約169g。片手で持ちながらの画面操作を楽々とこなせます。

↑横幅は約68mm。片手で持ちながら軽快に画面操作ができます。スマホの大型化が進む中、片手で操作できるのはうれしいという人も多いのではないでしょうか

 

ディスプレイはブラビアのノウハウを受け継ぐ高画質

ここからは、Xperia 10 III Liteのエンターテインメント性能に深く切り込んでいきましょう。本機には画面サイズが6.0インチ、解像度がフルHD+、画面アスペクト比が21:9という細長い有機ELディスプレイが搭載されています。

 

有機ELディスプレイを採用するスマホは今や珍しくありませんが、Xperiaシリーズにはソニーがテレビのブラビアシリーズで培ってきた“画づくり”のノウハウが注入されているところがポイントです。

↑高精細な6.0インチ有機ELディスプレイを搭載

 

↑6.0インチの画面を分割して2つのアプリを同時に動かせる「マルチウィンドウ」にも対応しています

 

そのノウハウが、映像の色域再現を高める「トリルミナスディスプレイ for mobile」です。この技術により、鮮やかな色が描写可能。たとえば、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている映画やドラマを再生すると、その鮮やかな色彩や、メリハリを効かせた明暗の再現力がよくわかると思います。

 

特にNetflixのコンテンツでは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」がおすすめ。暗い夜のシーンでは暗部がつぶれないうえに、強くきらめく光を自然に引き立たせます。

 

また、本機のワイドディスプレイは、21:9のアスペクト比で制作されている映画コンテンツを視聴する際、画面の上下に黒帯が挿入されない利点があります。これによって、画面全体に迫力あふれる映像が広がるため、画面に没入しやすくなります。

 

さらに、ディスプレイの画質設定を、ユーザーが好みに合わせて簡単にカスタマイズできる機能を備えていることも、ソニーのテレビのノウハウを受け継ぐXperiaシリーズならではと言えます。カスタマイズは、設定アプリから「画面設定」を選択して、さらに深く「画面設定」に入っていくと落ち着いた色バランスの「オリジナルモード」、または鮮やかで切れ味に富む「スタンダードモード」から選べます。

 

映画やドラマ系のコンテンツを視聴する際にはオリジナルモード、スポーツ系の動画や写真(静止画)の表示にはスタンダードモードがマッチすると筆者は感じました。

 

これに加えて、画面設定の「ホワイトバランス」に入ると、白色表示を「暖色/中間色/寒色」の3種類のプリセットとRGBのマニュアルバランス調整からカスタマイズができます。

↑ディスプレイのホワイトバランス調整も簡単にカスタマイズできます

 

ハイレゾ相当の音源を楽しめる3つの注目オーディオ機能

Xperiaには、WALKMAN(ウォークマン)やワイヤレスヘッドホン・イヤホンの開発で培ってきた高音質再生のための技術がぎっしりと詰まっています。Xperia 10 III Liteにもその技術が取り入れられており、さまざまな音楽コンテンツを楽しめるスマホですが、筆者は本機のオーディオ機能について、主に3つの点に注目しました。

 

ひとつめは、Xperia 10 III Liteがクアルコムの「aptX Adaptive」というBluetoothオーディオのコーデック(符号化技術)に対応していることです。同じaptX Adaptiveに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホンにペアリングすると、最大48kHz/24bitまでのハイレゾ音源を楽しめます。

 

また、aptX AdaptiveはBluetoothによるワイヤレス伝送の「遅延がとても少ない」ことでも評判の良いコーデックです。この特徴はモバイルゲームを楽しむ際、コマンド入力に対する音声の遅延が抑えられるところにもメリットがあります。

 

試しに筆者もピアノの演奏を楽しめるアプリを利用してみましたが、鍵盤を叩いて音が鳴るまでのギャップはほかのSBC/AACなどのコーデックで接続した場合に比べてとても少なく、自然な演奏を楽しめました。シューティング系や格闘系のゲームを楽しむ際にもメリットが発揮されるでしょう。

↑クアルコムの高音質・低遅延性能をあわせ持つaptX Adaptiveに対応

 

2つめは、Xperia 10 III Liteに搭載されている、どんな音源もCDを超えるハイレゾ相当の音質にアップスケーリングしながら再生する「DSEE Ultimate」という機能です。これは、「設定」アプリから「音設定」に入り、「オーディオ設定」に並ぶDSEE Ultimateをオンにすることで、音楽配信サービスのストリーミング、MP3形式などでダウンロードできる音楽ファイル、YouTubeのサウンドなど、圧縮された音声データを再生時にリアルタイム補完。圧縮された際に失われがちな中高音域の伸びやかさや、滑らかさをよみがえらせます。

 

このDSEE Ultimateでは、AI解析の技術を使って原音の属性に合わせた自然なアップスケーリングを行います。人の声は繊細なニュアンスを引き出し、楽器はそれぞれの特徴を捉えながら音色に彩りを追加。Xperia 10 III Liteに無線・有線どちらのヘッドホン・イヤホンを接続した場合でも効果がある機能なので、ぜひ常時オンで利用することをおすすめします。

↑音楽配信やCDからリッピングした音源をハイレゾ相当の音質にアップスケーリングするDSEE Ultimate

 

そして3つめに注目したいポイントは、本体の上側にある3.5mmイヤホンジャックです。イヤホンジャックからの出力は音質の劣化を伴いません。しかもXperia 10 III Liteはハイレゾ音源再生に対応しています。このため、Apple MusicやAmazon Music HD、mora qualitasなどのサービスで開始されているハイレゾやロスレスの音楽配信を最も高音質に、かつ手軽に楽しめるのです。ぜひハイレゾ対応の有線ヘッドホン・イヤホンをつないで試してください。

↑本体上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載しています

 

一方でXperia 10 III Liteが内蔵するスピーカーは残念ながらモノラル仕様です。スマホの内蔵スピーカーによる再生にもこだわりたいのであれば、上位モデルの「Xperia 1 III」を選ぶべきでしょう。こちらの内蔵ステレオスピーカーは立体的なサウンド表現が可能なDolby Atmosや、ソニー独自の360 Reality Audioのような最先端の立体音楽再生にも対応しています。

 

カメラはタップするだけでベストショットを撮影できる点が魅力

本体背面に搭載するメインカメラは、16mm超広角/27mm広角/54mm望遠のトリプルレンズ仕様。カメラアプリから倍率を自由自在に変えながら静止画・動画をシンプルに撮影できます。また、動画撮影は4K/60p対応です。

↑超広角・広角・望遠対応のトリプルレンズカメラを搭載

 

上位モデルのXperia 1 IIIは、ソニーのデジタルカメラであるαシリーズやサイバーショットシリーズの開発で培った技術を満載しています。マニュアルで設定できる項目を細部まで決めながら、スマホでも気合いの入った写真や動画を撮りたいのであれば、迷わずXperia 1 IIIを選ぶべきです。

 

かたやスタンダードモデルであるXperia 10 III Liteの魅力はシャッターアイコンをタップするだけで、さまざまなシーンに合わせてベストな写真が撮れる「プレミアムおまかせオート」の完成度がとても高いことです。

 

その実力を確かめるために、価格が近い5万円台の5Gスマホ「Google Pixel 5a (5G)」と被写体を撮り比べてみました。

 

結果は、Google Pixel 5a (5G)は暖色系に仕上がり、Xperia 10 III Liteはよりナチュラルで落ち着いた色バランスに仕上がる印象を受けました。暗い場所ではXperia 10 III Liteの「ナイトモード」よりもGoogle Pixel 5a (5G)の「夜景モード」による写真撮影の方がやや安定していると思います。

↑左側のGoogle Pixel 5a (5G)と撮影比較をしてみました

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

片手持ちサイズの最強エンターテインメントプレーヤー

Xperia 10 III Liteの映像・音楽再生、それにカメラの機能を見てきましたが、どれも完成度が高く、特に画質や音質のチューニングにおいては同価格帯クラスのスマホを圧倒するほどに成熟していると感じました。

 

また、片手で持ちながら操作をサクサクとこなせるスリムなサイズも好感触。男女を問わず、あらゆるスマホユーザーに「片手持ちサイズの最強エンターテインメントプレーヤー」としておすすめしたいスマホです。

 

これからの5Gの時代、高品位な映像・音楽エンターテインメントが主流になってもしばらくはXperia 10 III Liteで存分に楽しめそうです。ソニーにはぜひ本機の「SIMフリー版」も発売してもらいたいと思います。待望するファンも大勢いるのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

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