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これ1冊で全国にある個性豊かなお餅レシピが楽しめる『米のおやつともち』

  • 2021年4月14日
  • GetNavi web

お正月しか「お餅」を食べない人がほとんどだと思いますが、私の出身の岩手では、日常的にお餅を食べる文化がありました。四角い硬いお餅ではなく、つきたてのびよ〜んと伸びるお餅にくるみダレをかけた「くるみ餅」、お餅生地の中にドロっとした黒砂糖が入った「きりせんしょ」、お隣宮城県の名物「ずんだ餅」など、小さいころからお餅に囲まれた生活をしていました。

 

スーパーや産直にも「餅コーナー」があって日常的に食べられていたのですが、上京してからは餅とも疎遠になっておりました。先日岩手に帰る機会があり、久しぶりに食べた餅が驚くほど美味しい! あぁ〜つきたてのあのお餅が食べたい〜(涙)と都内に戻ってきてからは、ホームシックになっています。

 

今回は美味しいお餅のおやつがたくさん紹介されている、餅好きには永久保存版な1冊『米のおやつともち』(日本調理科学会・編集/農山漁村文化協会・刊)をご紹介します。

全国の聞き書き調査で集められた「お餅」レシピを掲載

『米のおやつともち』は、全16巻からなる「伝え継ぐ 日本の家庭料理」シリーズの1冊。本シリーズは、日本調理科学会が昭和35年から45年ごろまでに定着していた家庭料理の中から、“伝え継ぎたい料理”の聞き書き調査を、数年かけて全国で行い、暮らしの背景とともに記録したものです。時代と共に変化していく家庭料理が丁寧に記録されており、当時の日本の暮らしに想いを馳せながら読み進めることができるレシピ本になっています。

 

聞き書き調査は日本調理科学会の会員が47都道府県の各地域で行ない、地元の方々にご協力いただきながら、できるだけ家庭でつくりやすいレシピとしました。実際につくってみることで、読者のみなさん自身の味になり、そこで新たな工夫や思い出が生まれれば幸いです。

(『米のおやつともち』より引用)

 

今は、アプリやネット上にたくさんの家庭料理が載っているので「わざわざ本を買わなくても〜」と思うかもしれませんが、『米のおやつともち』に掲載されているレシピやその料理の背景は、ネットにはなかなか出てこないような情報ばかり。いくつかご紹介していきましょう!

 

田植えのお供に鹿児島県の「いっさきだんご」

『米とおやつともち』では、都道府県ごとにお餅のレシピが紹介されています。その中で一番多く掲載されているのが鹿児島県で、「ねったぽ」「ミキ」「かるかん」「あくまき」「いっさきだんご」の5つ。

 

「かるかん」はお土産としても人気ですが、それ以外は聞いたことないものばかりですよね。ここでは、鹿児島県の姶良(あいら)地区で、これからの田植え時期に食べられる「いっさきだんご」をご紹介します。「いっさき」というのは、鹿児島弁で青桐(あおぎり)のことなんだとか。どんな場面で食べられていたのでしょうか?

 

昔の田んぼの作業は地域で手伝い合いました。田植えも2〜3日かかったので、毎日だんごを50個近くつくって持って行き、みんなで田んぼで食べたそうです。

(『米のおやつともち』より引用)

 

蒸して裏ごししたさつまいも・小麦粉・上新粉・もち粉を混ぜてつくった生地に、こしあんを入れ、手のひらより大きな青桐の葉で包んで蒸すものだそうです。今でもつくって食べているのかな? お土産として残っていく郷土の味もありますが、誰かが作らなくなったら終わってしまうような郷土の味も大切にしていきたいものですね。

 

冠婚葬祭にもお餅!?

続いてご紹介するのは、岩手県の『もち本膳』。岩手県の県南エリアには300種類以上のもち料理があるため(す、すごい!)甘いものからしょっぱいものまでなんでも「お餅」で食べてしまうのだとか。

 

かつては自宅で婚礼があると、「もち本膳」といってあんこもち、雑煮、料理もち(菜にあたるもち)、大根おろし、たくあんを膳に組み、お客様をもてなしました。正月ももち料理で、雑煮とあんこの他に数種類のもちを食べます。

(『米のおやつともち』より引用)

 

お祝いごとの際に「もちをつく」文化があったため、これでもか! とご馳走だったお餅でもてなしたんですね。でも、嫁いだ先の結婚式で出てくる料理が全部餅だったら、お嫁さんも複雑な気持ちになりそう(笑)。

 

そういえば、岩手に住む祖母の家には餅つき機があって、ゴンゴンとすごい音を立てながら餅をついていたなぁ〜と思い出しました。コンビニやスーパーで手軽におやつが買える今だからこそ、お餅を楽しんでみるのもいいかも? なんて思いました。

 

みんなで食べる機会が減っている今ですが、世の中が落ち着いて人々が集まれるようになったら、『米のおやつともち』を参考にいろんなお餅を食べ合う「おもちパーティ」でも開催してみようと思います。

 

「伝え継ぐ 日本の家庭料理」シリーズは、他にも『炊き込みご飯・おにぎり』『汁もの』『野菜のおかず』などトータル1400品のレシピがまとめられています。気になる方は他の本も見てみてくださいね。

 

【書籍紹介】

米のおやつともち

著者:日本調理科学会(編)
発行:農山漁村文化協会

本書では、もちのいろいろな食べ方と、米でつくる多彩なおやつを集めました。

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