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YouTubeは出会い系メディアとして始まった!?−−『YouTubeの時代』

  • 2021年2月22日
  • GetNavi web

いまや20億人以上のユーザーがいる世界最大手の動画サイト「YouTube」。このサイトがどうやって始まったかを知る人はあまりいないのではないでしょうか。実はYouTubeは、当初、男女の出会いに使われることを想定されていたのです。

 

始まりは2005年の春

YouTubeに最初の動画が投稿されたのは2005年の春。『YouTubeの時代』(ケヴィン・アロッカ・著/NTT出版・刊)によると、記念すべきそれは創業者のひとりであるジョード・カリムがアップロードした「動物園にて」でした。

今でも観ることができるその第1号動画は1億を超える再生回数となっています。彼はカメラの前で、象はとても長い鼻をしていてクールだね、というようなことを、少しくだけた感じでレポートしています。自分の考えをナチュラルに語るYouTuberの原型が早くもそこに息づいているかのようです。

 

動画検索サイトができた理由

2020年の今、私たちは当たり前のように動画を検索しています。近ごろは動画の時代とも言われ、さまざまなことが動画で伝えられるようになりました。料理レシピも動画で手順が説明されるようになってきましたし、楽器や語学を動画サイトで学ぶ人もいます。百科事典の代わりに動画サイトを検索して学ぶ子どももいます。

 

しかしYouTubeができる前は、見たい動画コンテンツを見つけ出すことは、かなり難しかったのです。YouTubeは動画を検索する必要性から作られたサイトでした。

 

男女の出会いを予測

しかし本書によると、YouTubeは男女の出会いの場として使われると考えられていたそうです。最初の設計では、ユーザーは自分が求める相手の性別や年齢を選択することができたのです。自分のプロフィール動画をアップすることが多いだろうと想定されていたのだとか。

 

これはとても興味深い話です。YouTubeが作られてもう15年以上が経ちますが、未だにマッチングアプリは動画ではなく画像でのマッチングがメインなのです。これは動画だと時間がかかり、より多くの異性をチェックできないからかもしれません。しかし、多くの事柄が動画化している今、なんらかの工夫がなされれば、動画でのマッチングに移行することもあるのかもしれません。

 

利用者へのサービス精神

YouTubeのトレンドマネージャーであるケビン・アロッカが書いたこの本では、YouTubeの今日までの歴史を改めて知ることができるのですが、読んでいると、いくつかのページに小さなQRコードが付いていることに気づきます。たとえば「動物園にて」の動画について書かれた部分に付いているそれをスマートフォンで読み取ると、そこには該当のYouTube動画が現れるのです。

 

さらにリンクも貼られているので、それをクリックしても動画を確認することができます。これはとても新鮮な驚きでした。YouTubeの本なので、サイトにすぐに飛べるリンクが記されているのは当然とはいえ、ここまでかゆいところに手が届く感じで貼られている電子書籍は、まだそれほど多くはないはずです。

 

それだけでなく、本書では随所に読む側へのきめ細かい配慮がなされ、YouTubeというサービスをより理解してもらうために著者が心を砕いていることがよくわかります。多大な再生数を稼ぐ人気YouTuberの動画にも、こうした気遣いがしばしば見られます。この寄り添い感覚こそが、YouTubeの魅力のひとつなのでしょう。

 

【書籍紹介】

YouTubeの時代

著者:ケヴィン・アロッカ
発行:NTT出版

何気なく投稿した動画が、シェアされ、リミックスされ、パロディとなり、人々の隠れた創造性を触発していくプロセスは、誰もがつくり、誰もが歌う、新しいフォークアート時代の到来を告げている。YouTubeトレンド・カルチャー統括部長が歴代バズ動画の拡散過程をよみときながら、新世代・動画コミュニケーションの今と未来を伝えるドキュメント。

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