「枕草子」にも登場し、その小さくて可愛らしい姿からしばしば女性や子供に例えられるナデシコ。
ナデシコ属のカワラナデシコはヤマトナデシコの異名も持っています。
今回はお庭でのナデシコの育て方、ガーデニング方法についてご紹介していきます。
ナデシコには宿根草と一年草の二種類があります。
一年草とは、種子から発芽して生長し、開花した後に種子を残して枯れる植物のことを指します。
宿根草は生育に適さない時期に地上部が枯れますが、時期を過ぎると再び発芽、生育する植物です。
今回のガーデニングには管理のしやすい宿根草のナデシコを使います。
ガーデニングに慣れてきた方は一年草のナデシコを使ってみるのもいいでしょう。
ナデシコの種子は比較的育ちやすくて発芽しやすいので、種は育苗ポットに入れて育てます。
種子をまくには9月〜10月が適しています。
土は赤玉土か種まき用土を用いましょう。
種子が重ならないように気をつけてばらまいてください。
ナデシコはその小さな見た目とは裏腹によく生長します。
ですので、根腐れを防ぐために鉢に植える場合は大きな鉢にしましょう。
鉢の底には鉢底石を敷いて、草花用培養土を用土としてください。
庭に植える場合は、事前に二十〜三十センチほど土を掘り起こし、軽石と鹿沼土を一割、腐葉土を三割程度混ぜ込んでください。
元気に育つように緩効性の肥料も施し、根鉢の肩から一センチほど出して植えます。
また、ナデシコは乾燥を好むので、土が乾き、白く変化して一日から二日たった日に沢山水を与えるようにしてください。
ただ売られているポットなどを使うのではなく、自分でアレンジを加えるのがDIYの面白さでもあります。
セメントを使って鉢を作る場合は、使う型次第で大きなものから小さなものまで作ることができます。
庭にレンガを埋めてナデシコを際立たせるのも一つのアイデアでしょう。
モルタル不要のレンガを使えば、手間を省きつつもお洒落さを出せます。
今回はナデシコのガーデニング方法、DIYでガーデニングを美しくする方法についてご紹介しました。
以上のようなアレンジ方法だけでなく、鉢を塗装したり庭にオブジェなどを置いてナデシコの愛らしさを高める方法などもあります。
ぜひDIYでナデシコをより可愛らしく育ててみてください。