冬にも花を咲かせるノースポール、日本ではカンシロギクと呼ばれるキク科の多年草です。
ですが高温多湿に弱く、冬は越せても夏に耐えられないため一年草として扱われています。
名前の通り、冬にこそ輝く冬季ガーデニングの人気者です。
ノースポールは初冬から初夏までの長い期間花を咲かせるので、冬ならばパンジーやビオラ、葉牡丹との寄せ植えに向いています。
春ならチューリップやスイートアリッサムと合わせると、それぞれの良さが引き立ちます。
特に3月から5月にかけて花を咲かせるクリサンセマム・ムルチコーレとは、黄色と白のコントラストがとても見栄えがよく、相性がいいと言われています。
このノースポール、実はある種苗メーカーの園芸品種名、つまり商品名でした。
種苗登録はされておらず、一般名として定着したんですね。
株全体を覆うたくさんの白い花が、北極を連想させるというのが由来になります。
クリサンセマムもクリサンセマム属の植物を指す総称のはずなのですが、もともとそこに分類されていたためか、今もクリサンセマムと呼ばれています。
英名の「Mini marguerite」や「Snow daisy」は、マーガレットやデイジーと似た花姿をしているところから名付けられました。
たくさんの名前を持つこの花、あなたはどの名前が好みですか?
応用力の高さと貴重な冬に咲く花ということで上級者にも人気ですが、元気がよく頑健で、乾燥に強いので初心者にもお奨めです。
水やりは土が乾いていたらしっかりとやりますが、土が濡れていれば控えましょう。
多少水やりをひかえても大丈夫なほど、この花は強いです。
植え付け時期は10月から12月。花言葉の通り、「冬の足音」になりますね。
冬の定番と呼ばれるのは伊達ではありません。
使い勝手がよくて、寄せ植えで相性のいい植物が多く、何より冬に咲く花であるという点は、どうしても花の要素が少なくなる冬には手放しがたい魅力です。