クリスマスローズは、原種同士を掛けあわせた園芸種です。
名前の割りに控え目な色合いで、その見た目から女性人気の高い有名な花です。
かつての原種にあった濁った色や、花びらのよれはありません。
今回は、素晴らしさと育て方をご紹介します。
クリスマスローズはヘレボルスという種類の花の一つです。
先述のように原種を掛けあわせてできたので、原種ではありません。
人為的に作ったものなので、人の美的感覚に合う外観になっています。
濁りのない花の色、丸い花びら、整った花形(はながた)を目指して品種改良をおこなったので、とても綺麗なことは折り紙つきです。
多くは常緑ですが、落葉するものも散見されます。
クリスマスローズとは言うものの、開花時期は1月以降とクリスマスには咲かず、加えて全くバラの形をしていません。
昔のヨーロッパでは「クリスマスローズ」は同じヘレボルス種のなかの「ニゲル」を指しました。
この花は12月の末に咲いていたからだと言われています。(とはいえ全くバラには似ていないので「ローズ」は謎ですが)
その後日本にヘレボルスが入ってきた折、なぜかヘレボルス属全体を「クリスマスローズ」と呼ぶようになり、次第に今「クリスマスローズ」とされている花が代表的に呼ばれるようになったのです。
育て方としては、まず水やりは乾燥気味にしなければいけないので、土が乾いてからしてください。
加えて寒さには強いものの、あまりに寒い地方の真冬だと耐え切れません。
そのため極寒の折は霜除してください。
夏の暑さには弱いので、日陰での管理を心がけてください。
クリスマスローズはとても美しく、観賞用として最適です。
ただ、栽培の折にはクリスマスローズは多少の毒がありますので十分に注意してください。