繊細、清潔、優美といった、どことなく高貴なイメージを抱かせる花言葉を持つラベンダー。
学名であるラヴァンドラ オフィキナリスは、ラテン語の「洗う」という言葉に由来し、ローマの頃から入浴剤や衣類の香りつけとして用いられてきたことに由来します。
どことなく美人さんな印象のあるラベンダーですが、多湿に弱く、乾燥した土が好みです。土の表面が乾いた時に水を適量あげるぐらいで十分です。
朝や晩にあげるのが一般的ですが、夏だと土の乾燥が早くなるので、日中でも水やりをしましょう。
水やりが多いと多湿の原因になって、茎を痛めることになります。
他の植物と比べると、必要とする肥料が少ないラベンダー。与え過ぎると根にダメージが残り、花の数が減ってしまいます。
ですが、肥料を与えないとラベンダーに体力がつかず、花が咲き揃わないといったことが起こります。
種を植える時、緩効性の化成肥料を混ぜながら植えて、春か秋のどちらかにタイミングを見て追肥してやると、無事に育ってくれます。
原産地である地中海沿岸は、風化した石灰岩が含まれた弱アルカリ性の土地でした。
それを参考にして、弱アルカリ性で水はけのよい用土を使ってあげると、過湿を嫌うラベンダーもよく育ってくれます。
日本には弱アルカリ性の土地はありませんから、販売されているラベンダー専用の用土を使うのもいいかもしれませんね。
ラベンダーを育てるのが難しいと思っていた人は多いかもしれませんが、土と肥料と水やりに気をつければ、実はそんなに難しくありません。
欲を言えば、風通しも良くした方がいい、というぐらいでしょうか。
環境に応じて対策を整え、ラベンダーの体力を考えてあげると、綺麗に咲いてくれます。
※トップ画像はPhoto by whiteさん@GreenSnap