青、赤、紫を中心に薄く彩られた花を綺麗に咲かせる紫陽花は梅雨時の風物詩です。
今回は、困難とも思われる紫陽花の育成方法から衝撃の事実に至るまでを紹介していきます。
5月から7月にかけて開花する紫陽花は、繊細な植物として知られています。
色によって土の成分が大きく変わり、青は酸性、赤はアルカリ性に寄せて作られます。専用の土も売られている為、色を決めた後に土選びをするのがベストです。
また、乾燥を嫌うのでたっぷり水を与えます。夏場には最低でも1日に2度は水やりを必要とします。
繊細な植物である紫陽花は、外部での飼育環境も徹底しておかなければいけません。
まずは日光の問題ですが、日を好む反面、葉が焼け落ちてしまうことが多々あります。多少の日陰がある位置での栽培が最適になります。
また、寒さには強い植物ではあるものの、冬場は葉が落ちて枝のみになるため、冷風の当たり過ぎにも弱く、枯れてしまう原因になります。
他にも害虫などの問題もあり、栽培環境の徹底を重視しなければいけない植物でもあります。
紫陽花の花といっても、どこからどこまでが花かわからないという意見が多いです。
実は、大きくは花びらが開いたように見える部分は、ガクという花びらと関係のない部分になります。
また、その中央にある花のようなものは装飾花というものです。
では、花はどこにあるのかということになりますが、中央に尖がった物が枝分かれしている部分があります。これが真花といい、花に当たる部分になります。
紫陽花を育てるに至って、環境づくりや細かなケアが必要となり、花を咲かせるまでの育成になかなか手を焼いてしまいます。
ですが、梅雨の雨が降りしきる中、たくさん花をつける紫陽花は、花言葉通り「愛情」を注いで育てた分だけ、花を咲かせることで返してくれる花でもあります。
※トップ画像はPhoto by azuhanaさん@GreenSnap