こんにちは。花と多肉好きライター、ariです。
「ヒガンバナ」と聞くと、
みなさんはどんなイメージを持たれますか?
実はヒガンバナにはたくさんの別名があって、
たとえば「地獄花」や「幽霊花」「死人花」など、
ちょっと恐ろしい名前が付いていたりするのです。
全国各地の呼び名を合わせると、なんと1000近くもあるのだとか。
なんとなく、不吉なイメージを持っている人も多いかもしれません。
そんな、ちょっと謎に満ちた「ヒガンバナ」は、
お彼岸である今がちょうど見頃!
ヒガンバナの群生って、情熱的で本当に美しいものです。
そこで今回は、ヒガンバナについてご紹介します。
ヒガンバナといえば、
田舎のあぜ道などに健気に咲いているイメージ。
その名前は、秋の彼岸の期間(秋分の日を入れた前後3日間)だけ、
花を咲かせることに由来しているそうです。
別名としては「曼珠沙華(まんじゅしゃげ」」が有名ですが、
「地獄花」「死人花」「幽霊花」「毒花」など、
なんとも恐ろしい別名や呼び名が存在します。
赤く独特なその姿から、
「炎」や「血のしぶき」を連想させると言われたり、
毒をもっているということから、
昔からそのような別名がたくさん付けられたと言われているそう。
ただ、これだけたくさんの別名があるということは、
昔から人々の生活に馴染みのある花だったとも言えます。
ヒガンバナの球根はは毒がありますが、
一方ででんぷん質も多く含まれています。
昔の人は水洗いをして毒を抜いた後に食べていたとか。
また、あぜ道にヒガンバナが植えられているのは、
田んぼの小動物(モグラなど)対策だったり、
土固めの効果もあったとか。
また、毒を抜けば緊急用の食料となったとも言われています。
特徴的なのは、大きく外側に広がる細長〜いおしべ。
花茎の先端には、6~7個前後の花がつき、
その花それぞれから、おしべ6本とめしべ1本がのびています。
花は中心から外に向かって輪生状に咲き、全体で一つの花に見せています。
ヒガンバナは日本や中国で自生する球根植物。
9月のお彼岸の頃になると瞬く間に花茎がのび、
花だけの印象が強いということから、
「ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)」という別名があります。
葉っぱは花の後に出てきますが、
その記憶はほとんどないという不思議な花です。
真っ赤なヒガンバナ以外にも、
実はいろいろな色のヒガンバナが存在します。
薄いピンクのヒガンバナは、可憐で可愛らしいですね!
白いヒガンバナは、まるでユリのよう。
英名では、蜘蛛のような見た目のユリという名の
「レッドスパイダーリリー」と呼ばれています。
こちら、黄色いヒガンバナも珍しいですね。
LuLuさんが撮影したこの景色!
素晴らしいですね。
スーパームーンとヒガンバナだそう。
夜のヒガンバナは、なんとも幻想的です。
まっすぐ直立して群生する姿が印象的!
こちらは一面真っ赤な絨毯! 絶景です。
ヒガンバナの群生で有名な「巾着田」だそう。
私も一度、行ってみたい場所です。
いかがでしたか?
田園風景に真っ赤なヒガンバナはよく似合いますよね。
まさに、秋を感じる花です。
あぜ道の片隅にひっそりと群生する花もステキですが、
一面赤い絨毯のヒガンバナを見に出かけてみるのもおすすめです。