今回は、広葉樹・針葉樹を問わずどこの林でも見られる「チゴユリ」を紹介します。
イヌサフラン科ホウチャクソウ属の多年草で、小さく可愛らしいユリということから“稚児百合”の和名を持っています。日本全国はもとより、南千島や朝鮮半島・中国大陸沿岸部にまで分布します。
秋になると直径7~10mmの黒く熟した球形の液果が見られます。
足元に生えていることが多く、横又は下向きの小さな花なので葉っぱに隠れて見つけにくいかも知れませんが、西沢渓谷に入って直ぐからの砂防壁の上などでは下から見上げる格好になるので、可憐な花が確認できますよ。もちろん足元に見られる箇所もありますので様々な角度からじっくり観察してみてください。旧トロッコ道がお勧めです。
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))