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[肥料]肥料を知ろう<第2回>肥料の使い方と堆肥の作り方

  • 2017年9月15日
  • エバーグリーン

肥料を知ろう<第1回>肥料の種類とその効果」では、肥料の種類とその効果についてお話ししました。今回はそれらをどのように使うのかについて踏み込んでみようと思います。

通常は約28センチの花が、有機肥料、化学肥料それぞれの長所を用いた自家製堆肥を利用することで直径39センチの花を咲かせました

通常は約28センチの花が、有機肥料、化学肥料それぞれの長所を用いた自家製堆肥を利用することで直径39センチの花を咲かせました

 

肥料の使い方–固形肥料と液体肥料の使い分け

肥料の使い方の基本は、固形肥料を最初に与えて長期的に栄養を与えながら、足りなくなった分を液体肥料で補うことです。つまり、基本的には、種まきや苗を植える前の段階では、効果が長持ちする堆肥、その後肥料を土壌に混ぜて、育成中は液体肥料で発芽や葉の発達、開花などを観察しながら部分的に補助するイメージです。

基本的に液体肥料は2週間に1回、緩行性の固形肥料(化成肥料)は月に1回、遅効性の化成肥料は1〜2カ月に1回の頻度で与えます。

肥料の使い方をマスターすると、植物を枯らさないだけでなく、より大きくさせたり、たくさんの花を咲かせたり実を付けたりすることも夢ではなくなります。肥料の与え過ぎや不足に気付くことはなかなか難しくもありますが、やってみて学べる部分も多くあるはずです。これから植物の育成にチャレンジされる方は、ぜひ植物の生長にあった肥料を見つけてガーデニングを楽しんでください。

この部分(栄養周期)は奥が深く、かつ非常に重要な部分なので、機会があれば詳しく説明します。

 

堆肥の作り方

堆肥とは落ち葉や草、動物の糞などの有機物が微生物によって分解されたものです。肥料として用いることで、土の水もちや水はけがよくなり、病害虫を予防することができるというメリットがあります。

堆肥作りというと難しそうに思えますが、原材料の有機物には私たちのよく知るものがたくさん使われているので、気軽に作ってガーデニングに活用することができます。今回は、堆肥の成分や種類と、それぞれの作り方をまとめました。

 

  • バーク堆肥

樹皮(バーク)やおがくずを野積みして発酵させたもの。それらをすき込むことにより、栄養豊富で成分バランスのいい土壌を作ることができます。また、土壌改良効果が長続きするので、栽培期間の長い農作物を育てるときによく施されます。ただ、材料が手に入れづらいことと、発酵するまでに時間がかかることから、個人ではなかなか作ることは難しいのですが、以下、参考までに作り方を記します。

屋外で材料を2~3年放置して乾燥させ、その後細かく粉砕。その後、牛糞や豚糞、尿素を混ぜ合わせ、水分含有量を50~60%に調節して積み込みます、7~10日で発酵による温度上昇が起こるので、30日おきに1度切り返しを行うと、4~5ヶ月で発酵が完了します。なお、つくば牡丹園で販売している「土壌革命」を使用すると5週間~7週間で完成することができますので、ご興味のある方はWebサイトをご覧ください。

http://www.tsukubota.jp/product/

「土壌革命」。必要な時に必要な栄養を与えることにより、効率的かつ効果的に栄養を吸収し、きれいな花を咲かせます。

「土壌革命」。必要な時に必要な栄養を与えることにより、効率的かつ効果的に栄養を吸収し、きれいな花を咲かせます。

 

  • 籾殻堆肥

籾殻に米ぬかと野菜くず、家畜の糞等を混ぜ合わせて発酵させた堆肥で、保温・保水性に優れ、粘土質の土壌をほぐす効果があります。広い場所で大量に植物を育生したい方にお勧めの堆肥です。

作り方は、籾殻10とその他の資材2に対して米ぬか1の割合で材料を準備し、広い堆肥場の中にその半分程度を入れて混ぜ合わせます。その後、籾殻が湿るくらいたっぷりと(水分含有量50~60%)水をかけ、上に野菜くずをばらまきます。その上にさらに残りの混ぜ合わせた籾殻などの材料をまき、水をかけてさらに野菜くずをまきます。

その後ビニールシートで覆い、1~2週間1日おきに水をかけて切り返しを行います。3週目からは3~5日に一度切り返しすると堆肥化が進みます。こげ茶色に変化したら完成です。

通常ですと、夏なら4カ月以上、冬なら半年以上は発酵させるようにしますが、こちらも「土壌革命」を使用すると5週間~7週間で完成します。

 

  • 生ゴミ堆肥

一般家庭から出る生ゴミから作る堆肥のことです。複数の原材料を少しずつ混ぜ込むので栄養価が高く、使い途の多い堆肥になります。野菜の切れ端やヘタ、果物の芯、コーヒーかす、茶殻、花殻など植物性の材料を使うと、発酵前後の堆肥の臭いが和らぎ、初心者でも扱いやすくなります。ただし、調理済の残渣(ざんさ・残りかすのこと)は塩分や油が含まれていますので、混ぜないようにしてください。

作り方は、電動生ゴミ処理機を使う方法から、穴を掘って発酵させる方法、プランターを使う方法、ダンボールを使う方法などさまざまですから、自分の環境にあったものを選んでください。

 

画像で見る堆肥の作り方

左:堆肥 右:草を粉砕したもの

左:堆肥 右:草を粉砕したもの

手で攪拌(かくはん)しています。

手で攪拌(かくはん)しています。

カビが出てきました。湿度はまだ高いので切り返しを定期的に行います

カビが出てきました。湿度はまだ高いので切り返しを定期的に行います

発酵が終了しました。

発酵が終了しました。

管理希で攪拌と微細化を行います。管理期がない場合は手で。

管理希で攪拌と微細化を行います。管理期がない場合は手で。

完成した堆肥。微生物のコロニー(集落)ができています。

完成した堆肥。微生物のコロニー(集落)ができています。

 

初めてならまずは落ち葉堆肥から

材料を発酵させて作る堆肥は、完成するまでに時間がかかります。また、何度も切り返しを行うといった手間もかかります。堆肥作りに慣れていない方は、まずは落ち葉堆肥から作るといいでしょう。落ち葉から作られた腐葉土は、植物を育てるうえで欠かせませんから、たくさん作っておいて損はないと思います。

皆さんは枯れ葉や切り落とした枝をどうされていますか。そのままゴミ箱へ捨ててはいませんか。そんな方にお勧めしたいのが、雑草や枯れ葉を利用した堆肥作りです。ガーデニングがお好きな方なら、自宅で堆肥や土壌作りをしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。そんな方に向けて雑草や落ち葉を使った、堆肥の作り方をご紹介します。

左から3年熟成腐葉土、未熟堆肥、完熟堆肥で育てた植物

左から3年熟成腐葉土、未熟堆肥、完熟堆肥で育てた植物

 

雑草や落ち葉で堆肥を作るメリット

雑草や落ち葉を原料として作った堆肥には、二つのメリットがあります。

一つは雑草や落ち葉をゴミとして捨てる費用がかからないこと、もう一つはガーデニングの肥料を購入せずに用意できることです。作り方は、穴を掘る方法、プランターを使う方法、ダンボールを使う方法などさまざまですから、ご自分の環境にあったものを選んでください。

 

それぞれの箱に雑草や落ち葉を30㎝位入れ、水を(水分含有量50~60%)加え、お子様がいるご家庭なら、その上に乗って押しつぶしてもらいいっぱいになるまで繰り返します。その後、約6カ月で堆肥が完成します。注意点は、乾いたら水をあげるようにすること。また、押しつぶした落ち葉の間に米ぬかを入れると、発酵が早まり効果も上がります。

四角い底の抜けた箱を使えば、そのまま日陰の野外に放置しておけば大丈夫です。

 

2回にわたって、「肥料について」説明して来ました。植物好きな皆さまのお役に立てれば幸いです。また、肥料について、「こんなことが知りたい」など疑問がありましたら、ぜひお知らせください。わかりやすく説明していければと思います。

 

(つくば牡丹園 関浩一)

通常は約28センチの花が、有機肥料、化学肥料それぞれの長所を用いた自家製堆肥を利用することで直径39センチの花を咲かせました

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